アマゾン・レビュー、“やらせ汚染”が深刻化…業者からレビュアーへの報酬支払いの実態

Business Journal / 2018年11月19日 9時0分

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 以前から「サクラが多い」「信用できない」などといわれてきたアマゾンの利用者による商品レビュー。最近では減少傾向にあるという声も聞かれる一方、ITジャーナリストの三上洋氏は「業者側とレビュアーの関係が近くなっているため、さりげない“やらせレビュー”により、ステマ評価の手法はより巧みになっている」と語る。今回はその実態や、一般消費者がアマゾンで商品レビューを読む際の注意点などについて、三上氏に話を聞いた。

――アマゾンの商品レビューの現状を教えてください。

三上洋氏(以下、三上) 「やらせレビュー」は以前から存在しており、しばしば問題視されてきました。アマゾン側は2016年10月にレビューのガイドラインをより厳しく改定し、商品の提供を受けるのと引き換えにコメントすることはNGになりました。従来のガイドラインでは、レビュアーが商品をメーカーから無料もしくは割引料金で入手した場合、その事実を開示した上であればレビューを投稿することは可能でしたが、新ガイドラインでは対価と引き換えにレビューを投稿することは禁止になりました(アマゾンからの依頼レビューを除く)。

 その代わり、今起こっているのは「PayPal戻し」です。レビュアー側が事前に自己負担で商品を購入し、あとで業者側がPayPalで返金する。これは2パターンあって、商品の代金のみを返金する場合と、代金にレビューの謝礼を加えて返金する事例があるようです。この事例に加えて、レビュー実績のあるユーザーに業者がPayPalで送金し、レビューを執筆してもらうこともあります。さらに最近ではランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングで、業者側がレビュアーを募集することもあります。どちらにしても、こっそりと「対価」を受け取っていますから、アマゾンの規約に違反する行為でしょう。

――それではレビューは信用できませんね。

三上 以前は業者側から「必ず褒めてください」「星は5つにしてください」などと要請がありましたが、レビュー内容がわざとらしくなってしまうので、今では「商品をそのまま評価してください」という要請が多くなりました。しかし、商品やお金のやりとりのあるレビューはまったく信用なりません。業者側からお金と商品をもらったレビュアーが、星1つにすることは考えられませんので。

●それでも見抜く方法

――業者側とレビュアーは、どうやって知り合うのですか。

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