「日本車は古い」中国で“ジャパンパッシング”が深刻化?猛烈なEV化に乗り遅れ

Business Journal / 2018年12月7日 12時0分

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 11月16日から25日の会期で「広州国際汽車展覧会」(以下、広州ショー)が開催された。中国では北京ショーおよび上海ショーが交互に隔年開催され、すでに出展者数、会場規模、話題性で東京モーターショーを事実上抜き、“アジア最大規模のモーターショー”として世界的に有名となっているが、そのほかにも各省でモーターショーが開催されている。2級都市の広州市で開催される広州ショーは、北京や上海に次ぐ“第3の中国のモーターショー”といっていい立ち位置にある。

 隔年開催となる北京ショーや上海ショー以外の中国各地で開催されるモーターショーは、広州ショーも含めて毎年開催されるのが一般的。そして、広州ショーの特徴は、ほかの中国のモーターショーと異なり、日系メーカーの存在感が際立っているところにあった。これは、いわゆる広州エリアには地元の広州汽車との合弁会社となる広汽豊田、広汽本田、そして東風汽車との合弁会社となる東風日産の工場があることが大きく影響しているとされている。

 ただ、ここ最近は広州ショーの会場だけでなく、街なかでも日系ブランドの存在感がだんだん薄れつつあるように見えて仕方ない。

 過去に何度か中国国内で過激な反日デモが起きたのは、みなさんもご承知の通り。しかし、広州のある華南地区ではデモこそ起きたものの、北京や上海ほど反日感情が強くないこともあってか過激化はせず、日系車の販売にも大きな悪影響が及ぶことはなかった。

●日系ブランドを悩ませるVW進出と発給規制

 そんな華南地区で日系メーカーの存在に陰りが見えてきた背景には、フォルクスワーゲン(VW)の工場進出があった。VWは2013年9月に広東省仏山市において新工場の操業を開始した。“日系メーカーのサンクチュアリ”ともいえる華南地区にドイツ系メーカーの雄が工場を建設し、本格的な進出を果たしてきたのである。

 もちろん、華南地区で生産するということは同地区の市場での積極的な販売促進活動を目論んでいるのは明らかであり、日系メーカーも警戒を強めたのは当然のことであったが、工場進出当時のことを事情通に聞くと、以下のような答えが返ってきた。

「新車販売での競争激化というのも手痛いところでしたが、日系メーカーからの従業員の引き抜きの激しさをより警戒していたようです。広州地域の平均賃金は北京地域に比べて低いのですが、VWは北京地域の賃金レベルで引き抜きを行ったそうで、有能な人材の流出のほうをより警戒したそうです」

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