「日本車は古い」中国で“ジャパンパッシング”が深刻化?猛烈なEV化に乗り遅れ

Business Journal / 2018年12月7日 12時0分

 NEV規制実施が当初の予定よりずれ込んだこともあるようだが、特に中国民族系メーカーが積極的にNEVのラインナップを進め、手厚い補助金やナンバープレートの優先発給などもあり、大都市を中心に中国民族系メーカーのNEVの普及が加速度的に進んでいる。そして、それがまた日系メーカーの出遅れイメージを助長しているようにも見えた。

●中国人から「日本車はトレンドが古い」の声も

 帰国時に、17年同様に広州からいったん湖北省武漢で1泊して、武漢から成田空港へ向かった。乗り換えのためのたった数時間の滞在であったが、内陸の武漢でも、17年はやや古い比亜迪汽車(BYD)のEVタクシーを数台見ただけだったのが、今年は空港の出発ロビーのクルマ寄せに多数の一般車両のNEVが停まっており、内陸地域においても驚異的なスピードで普及していることに驚かされた。

 当然ながら日系メーカーもNEV規制への対応を進めてはいるが、どうも腰の重い印象が強く、加速度的に環境が変化している中国自動車市場にリアルタイムで対応できていない印象を強く受ける。その影響もあり、中国の消費者からは、NEVだけでなく日本車全体について「トレンドが古い」という声もあると聞いたことがある。

 ここ最近の広州エリアの動きを見ていても、日系メーカーの腰の重さが同エリアでの存在感を薄めているように見えてならない。中国のみならず環境変化の速い新興国では、たびたび日系メーカーの腰の重さが目立っている。慎重さも日系企業の良いところなのかもしれないが、この状況は非常に残念で仕方ない。
(文=小林敦志/フリー編集記者)

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