『獣になれない私たち』は視聴者に対し悪意がある可能性…今年No.1のクソドラマ

Business Journal / 2018年12月7日 19時0分

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 新垣結衣と松田龍平がダブル主演を務める連続テレビドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の第9話が5日に放送され、平均視聴率は前回から2.8ポイント急落して7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。自己ワースト(第4話の6.7%)こそ上回ったが、第4話はプロ野球・日本シリーズの放送時間延長により75分遅れでの放送となったという事情があったため、それを除けば実質的に自己ワーストを更新したといってもよい。

 このドラマは、ECサイト制作会社に勤める深海晶(新垣)と、会計士の根元恒星(松田)を中心に、「獣になれない」人たちを描く物語。だが、あちこちに話が飛んで軸が定まっていない印象を与えているうえに、イライラさせられる描写や展開が多く、それでいて話がさっぱり前に進まないとあって視聴者からかなりの酷評を浴びている。

 だが、第7話あたりからようやく物語が進展。晶は腐れ縁の彼氏・花井京谷(田中圭)と別れる決断をしたことで吹っ切れ、乏しかった表情もパッと明るくなった。京谷と別れてから4年間も彼の部屋に居座り、ずっと引きこもっていた長門朱里(黒木華)も、ついに外に出て働く決心をし、晶が勤める会社に採用された。生きるのに行き詰まった人々の苦しさを1話から6話までかけて描いた「長すぎる前振り」がやっと終わり、いよいよ心も新たに前を向いて生きていく人々の姿が描かれる――かに見えた。

 ところが、脚本を手掛ける野木亜紀子氏は、そんな視聴者の淡い期待を無残にも打ち砕いた。第9話は前半こそテンポのよいコメディータッチで晶や朱里らが明るく前向きに奮闘する姿を描いたが、後半は一転して九十九剣児社長(山内圭哉)のパワハラが炸裂。新人の朱里にまくしたてるように仕事を言いつけ、テンパった彼女はクライアントの機密データを他社に送信してしまうという痛恨のミスを犯す。社長が激怒していることを知った朱里は、黙って会社を去った。

 この展開は、晶が九十九社長からパワハラを受け続けて心身ともに衰弱したという第1話の流れを、晶を朱里に変えてそのままそっくり再現したにすぎない。なぜ、第1話であれほど「仕事で疲れて帰ってきて、なぜドラマでまでもう一度嫌な思いをしなければならないのか」と視聴者から批判を浴び、視聴率急落の原因となった「執拗なパワハラ描写」を、この最終盤に来て繰り返さなければならないのだろうか。野木氏自身も、第2話放送前に自身のツイッターで「前回つらかった皆様、毎週同じことはしないので、今日は大丈夫です」と、暗に「第1話はやりすぎた」と認めていたはずだ。視聴者が嫌がることをわかっていて、あえてその嫌がることをやっているとしか思えない。視聴者に対して悪意でもあるのだろうかと疑ってしまう。

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