転職活動、落とされる履歴書と面接の共通点…書いては(言っては)いけない志望動機

Business Journal / 2018年12月16日 9時0分

写真

 最近の人材マーケットは売り手市場が続いており、企業は採用にとても苦労しています。それでも、企業側としては誰でもよいわけではなく、その会社・職種が求める人材しか採用しないのが基本です。

 企業の人事担当者に話を聞いても、せっかく応募があっても多くの履歴書は不採用の箱に行ってしまうと言います。その主な理由は、人事部が期待していることが書かれていない、というシンプルなものです。

 不採用となる履歴書には、大きく分けて2つのパターンがあるようです。

 ひとつは、複数の企業に同じ内容の履歴書を送っているのが一目瞭然のものです。たとえば、志望動機の欄に「御社のビジネスに将来性を感じたので」とか「御社の顧客を第一に考える姿勢に共感したから」というように、具体性のないことが書かれていると、同様のものを大量に生産して、一斉にばらまいているという印象を受けてしまいます。募集事項をよく読んで、自分なりに調べて考えた結果が見えないような履歴書は、不採用の箱に行ってしまいます。

 もうひとつは、自分の都合しか考えていないのではないか、と思われるものです。「マーケティングの仕事がしたい」「今の会社では、自分の能力を活かし切れない」「キャリアアップしたい」といった理由だけしか書かれていないものが少なくないといいます。

「私は優しくて家庭的で、子供好きな方が好きです。あなたは私の理想通りの方です。私はあなたとの運命を感じる。付き合ってください!」

 さっき食事会で会ったばかりの異性から、スマホにこんなメッセージが来たら、どんな気持ちがするでしょう? 仮に好意を持っていたとしても、おそらくぞっとするのではないかと思います。

 履歴書を書く際に、これと同じことをしている人はたくさんいます。私も「御社の○○という事業には大きな可能性があります。私は必ずお役に立てると思います。御社とは運命を感じます」というようなプレゼンテーションを何度も受けたことがあります。いくら相手のことを好きでも、コミュニケーションには適切なプロセスが必要です。相手との距離を縮めていくためには、相手に不快感を与えないこと、その時点でのお互いの距離感を正しく測ることが重要です。

「あなたとは今日お会いしたばかりですが、○○の話題でお話しした時間はとても楽しいものでした」

 転職活動に関しても、まずはこのくらいの距離から、相手への接近を試みるべきであると思います。

ビジネスジャーナル

トピックスRSS

ランキング