韓国のレーダー照射は「危険行為」に該当せず…根深い韓国軍の反日姿勢、日本を仮想敵国化

Business Journal / 2019年1月9日 21時0分

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 12月20日午後3時頃、能登半島沖の日本海中央部で、海上自衛隊第4航空群(厚木基地)所属のP1哨戒機が韓国の「広開土大王」型駆逐艦(3900トン)から火器管制レーダーの照射を受けたとして、防衛省は「非常に危険な行為」との見解を発表。在ソウル日本大使館は韓国の国防省、外交省に抗議した。韓国側は「遭難した北朝鮮漁船の捜索用にレーダーを使用した」と釈明した。

 アンテナを回転して広い範囲を見張る水上監視レーダーと、目標をひとつに絞って追尾する火器管制(射撃用)レーダーでは、波長も動きも異なるから、韓国の釈明は苦しい。だが、哨戒機が火器管制レーダーの照射を受けることが「非常に危険」と騒ぐほどのことか、と首をかしげざるを得ない。

●冷戦時の激しい威嚇合戦

 冷戦期の米国とソ連の海軍は激しい威嚇と嫌がらせ合戦を日常的に行っていた。米海軍の空母群はウラジオストク前面など、ソ連近海で艦載機の発着訓練をして攻撃力を誇示し、これに対しソ連は駆逐艦などで米空母の針路妨害に努めた。

 空母は艦載機を発着させる際には風上に向かって直進する。だが海上衝突予防法や国際的規則では、2隻の船の針路が交差する場合には相手を右側に見る船が舵を切って衝突を避ける義務がある。ソ連艦は空母の右側から前方を横切るコースをとって空母の針路を変えさせ、艦載機の発着艦を妨害した。

 米国の駆逐艦は「そうはさせない」とソ連艦の前方に割り込もうとし、米ソの軍艦多数が入り乱れて「あおり行為」を繰り返すうち、1967年には日本海で米駆逐艦「ウォーカー」がソ連駆逐艦と衝突、70年には地中海で英空母「アークロイヤル」がソ連駆逐艦と衝突した。

 まるで暴走族の抗争事件のような突っ張り合いはエスカレートし、夜間にサーチライトを相手の艦橋に向けて眩惑したり、失明の危険もあるレーザーを当てたり、砲を向けて脅すことも起きた。はてはソ連爆撃機が胴体下面の爆弾倉の扉を開いて米空母の直上を通過することもあった。こんな米ソ海軍の「チキンゲーム」は核戦争のきっかけにもなりかねないため、両国は冷戦たけなわの1972年に「海上事故防止協定」(INCSEA)を結び、英、仏、独、伊、加などもこれに続いた。日本は冷戦終了後の93年10月に同様な内容の「日露海上事故防止協定」を結んだ。

 これらの協定は互いの海軍の監視行動を認めたうえで、衝突防止の方法や、事故の場合の情報交換、危険な行為の禁止を定めている。日露協定の第3条の(6)は艦船が他方の艦船、航空機に対し「砲、ミサイル発射装置、魚雷発射管その他の武器を指向することによる模擬攻撃」を行うこと。「艦船の航行に危険となるおそれのある物体を、他方の艦船の方向に発射すること」「他方の艦船の艦橋又は航空機の操縦席を操照灯などで照射すること」「他方の艦船、航空機の乗員、または搭載装備を害するような方法でレーザーを使用すること」「他方の艦船又は航空機に向け危険となるような方法で信号弾を発射すること」などを危険行為として禁じている。

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