ラファエル氏アカウント停止が契機に?「ユーチューバーは稼げる」という幻想の終焉

Business Journal / 2019年2月2日 11時0分

 それを機に、主要なユーチューバーはマネジメント事務所に所属し、収入の20%前後を手数料として支払うことになった。これに対して2007年のYouTube日本上陸の頃から活動していた初期のユーチューバーたちは、「それはないだろう」と自立することを協議した。それが2013年6月のUUUM(ウーム)株式会社の設立につながった。

 現在は東京・六本木に本社を置き、2017年8月に東証マザーズに株式を上場、従業員は234人、2018年5月期の年間売上高は117億3500万円となっている。同社設立の中核を担ってHIKAKINが最高顧問を務めているが、設立に参加した初期ユーチューバーは10人ほどとされている。

 2007年から2011年までのユーチューバーは、プロ野球球団でいう“生え抜きの1軍”のような存在で、所属していることに価値があるため手数料は取られない。2012年以後、「YouTubeは稼げるぞ」と参入してきた後続ユーチューバーのうち、YouTubeで生計を立てている人たちが1軍、生計は立てられないが上を目指す人が2軍ということになる。

 UUUMに限らず、GENESIS ONE、VAZといったMCNはおおむね同様の構造だ。つまり彼らは2軍のユーチューバーからの手数料で事業が成り立っている。それを煩雑な事務のアウトソーシング料、法的リスクの安心料と考えるか、手数料の名目で稼ぎをピンハネされていると考えるかは人によって異なる。

 城ノ下容疑者は2017年7月、UUUMから離れて「アンキャス」(サイト名は「Comodo」)というユーチューバーサポート事務所を設立している。ユーチューバーからネットベンチャーを目指したのかもしれない。

●人気コンテンツはとっくにレッドオーシャン
 
 城ノ下容疑者がブレイクしたのは「アンパンマン」というキャラクターがあったからだ。世界的に人気が高いので、初期は人気が集中したが、あっという間に大勢のライバルが登場する。それは「ガンダム」でも「ドラえもん」でも同じことだ。
 
 有名で人気が高いキャラクターは登録者数を増やすのに手っ取り早い手段だが、差別化が難しい。つまり幼児向けアニメや玩具など人気コンテンツは、そもそもレッドオーシャンなのだ。FacebookやInstagramの定番であるグルメもの、料理や工作のレシピなども普遍的で参入が容易な点で共通している。

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