Tポイント、なぜ崖っぷちに?顧客データ販売ビジネスの限界、ファミマ独占終了の理由

Business Journal / 2019年2月11日 8時0分

 Pontaの会員数も6000万人を突破しており、存在感を示している。

「2014年から始まった楽天ポイントカードは、3番手。主なところはTポイントとPontaに押さえられているから、営業担当者は苦労したんですよ。大丸や松坂屋、出光、マクドナルド、ミスタードーナツなどを取っていって、サークルKサンクスを取って、さあこれから伸ばしていこうという時に、サークルKサンクスはファミマに吸収合併されてしまった。一番大事な消費者の接点が、Tポイントにさらって行かれちゃったわけです。これはもうダメだって、皆思ったわけですよ。だけど今、QR決済の楽天ペイがTポイントを脅かそうとしてるんですから、ビジネス界の栄枯盛衰はすごいものですよね」(同)

●注目浴びるPayPay

 QR決済に代表されるキャッシュレス化は、時代の趨勢だ。消費者にとっては持ち歩く現金が少なくてすみ、支払いの手間も少なくなる。コンビニなどで見られる昼時の行列もなくなり、人件費の削減にもつながるだろう。都市であれば、いたるところにATMがあるが、今ほどの数は必要なくなり、それらの維持費などがいらなくなり社会的コストも浮く。携帯電話が普及して街から電話ボックスが消えていったように、ATMも消えていくかもしれない。

 この流れのなかで、一業種一社という縛りは必要なくなる。楽天ペイはコンビニなら、ファミマ、ローソン、ミニストップで使える。これでポイントが付加されるということになれば、消費者にとってはファミマでしか使えないTポイントはありがたみがない。

「楽天は、仙台の『楽天生命パーク宮城』、神戸の『ノエビアスタジアム神戸』で、今年の開幕戦から完全キャッシュレス化します。入場チケットはもちろん、グッズ販売や観戦中に売り子から飲食物を買ったりするのもすべてキャッシュレス。楽天ペイだけでなく、電子マネーの楽天Edy、各種のクレジットカードも使えますが、現金は使えなくなります」

 他の先進国と比べても現金支払いが根強い日本だが、その快適さを味わってもらい、キャッシュレス化を進めていこうという試みだろう。

 QR決済のなかで注目を集めているのは、昨年、還元率20%というキャンペーンを行った、PayPayである。

「PayPayが他のQR決済と違うのは、ユーザースキャンを強く推していることです。PayPayのアプリを入れたスマホで、お客のほうが店にあるQRコードを読み取るんです。そうすると、スマホの画面にテンキーが出てくるので、お客が会計金額を打ち込む。それを見て、お店の人が金額を確認して、ポーンと決済ボタンを押せば支払いが完了します。お店にしたら、QRコードさえあればいいから導入コストはきわめて小さいわけです。ラーメン屋やちょっとした飲み屋、あるいは屋台みたいなところでも導入できるでしょう」

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