平成の最後にセダン人気復活の“深イイ”理由

Business Journal / 2019年4月18日 20時0分

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 自動車業界ではミニバンやSUV(スポーツ用多目的車)といったボディタイプが主役になりつつあるが、一方で「セダン」の人気が20代の間で復活の兆しを見せているという。また、その背景には親世代の流行と親子関係の変化といった要因もあるそうだ。

 若者にセダンが支持されている理由とクルマのトレンドについて、リクルート自動車総研所長兼カーセンサー編集長の西村泰宏氏に話を聞いた。

●なぜ「クルマ離れ」の若者にセダンが人気?

――セダンといえば、一昔前の主流というイメージがあります。

西村泰宏氏(以下、西村) 主に昭和から平成にかけて人気を誇った車種で、一時は街にセダンしか走っていない時代もありました。しかし、「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー 2018」の結果を見ても人気の車種はSUVやミニバンで、コスト面から軽自動車を選択する人も少なくありません。

 世の中的には今やセダンはそれほど人気ではなく、自動車メーカーも力を入れてたくさんのモデル数を生産しているわけではありません。一方で、中古車市場を見るとコストパフォーマンスが良いので再評価されている側面もあるのです。特に安値での購入を希望する20代には買いやすいタイプとなっています。

――「クルマ離れ」すら叫ばれる若者に人気というのは意外ですね。

西村 「カーセンサー中古車購入実態調査2017」で17年に中古車でセダンを購入した人を世代別に見ると、20代が1位(14.0%)になっています。

 そこで、カーセンサーでは親子関係とクルマ選びについてアンケートを実施しました。「親から特定の車種をおススメされた場合、検討しますか?」という質問で肯定的な反応を示した世代は20代が1位(55.0%)。また、「親が過去に乗っていた/憧れていたクルマと同様のボディタイプ/車種を購入車として検討できますか?」についても、同様に20代が1位(44.2%)となりました。

 その理由について、「親のアドバイスも聞くことで、自分に合うクルマが分かってくると思うから。(20代男性)」「セダンは車らしくてカッコ良かったから(20代男性)」「好みが似てるから(20代女性)」という回答が挙がっています。

――親子間のコミュニケーションにクルマが大きな役割を果たしているともいえそうですね。

西村 ファーストカーを購入する際は子が親に相談や援助を仰ぐこともあります。そのとき、親が昔乗っていたセダンを「そのクルマだったら間違いない」といったアドバイスもしているのではないでしょうか。

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