マツダ、新法則に基づく「CX-30」に込めた野望…あえてCX-3とは“別車種”と強調の事情

Business Journal / 2019年4月17日 11時0分

 CX-3の次期モデルに関してマツダからの公式コメントはないが、フルモデルチェンジすることなく、いずれフェードアウトする可能性が高いだろう。

●2ケタ数字の車名に隠された野望

 そんなCX-30は、マツダのラインナップでいえば「CX-3以上、CX-5未満」ということになる。だからCX-3と別車名にするのであっても「CX-4」と名付ければいいように思えるが、実はそうできない事情がある。中国専用車として「CX-4」が存在するためだ。そこで、これまでなかった「30」という2ケタ数字の車名とすることで、バリエーションの拡大を図ったのである。

 しかし、この2ケタ車名にはそれ以上の野望が隠されているというのが筆者の見立てだ。CX-3(当面はCX-30と併売)が車体を一回り大きくしてCX-30になるのと同様に、「CX-5」も噂の次期「アテンザ」(車名は「マツダ6」となるだろう)用FRプラットフォームを活用して一回り大きな「CX-50」となり、CX-3の上級移行でコンパクトクラスに空いた穴を埋めるべく、次期デミオをベースにした「CX-20」が登場する。そうやって時間をかけてマツダのSUVのラインナップ構成を変化させて、再構築しようと狙っているのではないだろうか。

 そう変化すると、CX-30がアウディ「Q3」やBMW「X1」、そしてCX-50がアウディ「Q5」やBMW「X3」と同等のセグメントになるので、プレミアムブランドのライバルと比べたときの立ち位置が今よりもすっきりしてわかりやすくなるのだ。マツダの狙いがそこにあると考えるのは、まったく不思議なことではない。

 マツダは今、アウディやBMWなどのプレミアムブランドを目指して成長している。果たしてその戦略が成功を収めるかどうか、期待しながら見守りたい。
(文=工藤貴宏/モータージャーナリスト)

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