“若者の街・渋谷”の終焉…渋谷、巨大なオフィス街化の裏に東急の緻密な戦略

Business Journal / 2019年5月15日 21時0分

 そもそも、渋谷は脱・若者の街へとシフトしているのか。

「若者は経済力が低く、そのために若者相手の商売は客単価が低いのが常識でした。これまでは客単価が低くても、数が多いので薄利多売として成立していたのです。しかし、若者の総数が減少してしまえば、薄利多売のビジネスモデルは崩壊します。だから、大人の街へと脱皮し、高単価のビジネスにシフトしているのでしょう」(同)

 さらに、若者の消費行動が大きく変化していることも見逃せない。物心ついたときからインターネットに親しんできたミレニアル世代は、ネットでモノを買うのが当たり前。そして、可処分所得が少ない。街まで出かける交通費を節約し、その分を買い物代金に充てる。ネットで買うから、そもそも街で買い物をする頻度が減る。それゆえに渋谷の小売店、特に若者をターゲットにした薄利多売の店は立ち行かなくなってきている。

 渋谷の若者離れは、そんな今を反映した結果だ。平成が終わるとともに、“若者の街・渋谷”という概念にも終止符が打たれようとしている。
(文=小川裕夫/フリーランスライター)

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