『パーフェクトワールド』ネット号泣の大洪水…ドラマ史上に残る“あまりに切ない恋愛ドラマ”

Business Journal / 2019年5月23日 19時0分

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 松坂桃李が主演を務める連続テレビドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)の第5話が21日に放送され、平均視聴率は前回より0.4ポイント減の6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。

 このドラマは、大学時代の事故で下半身が不随になった建築士の鮎川樹(松坂)と、高校時代の同級生・川奈つぐみ(山本美月)が繰り広げるラブストーリーだ。設定だけ聞けば障害を利用した感動押し付け型のドラマに思えるが、実際には障害者の生活の実態や抱える悩み、周囲の人々が直面する問題などについて率直に描いており、「考えさせられる」との声も少なくない。

 その反面、「恋愛要素が足りない」との批判も根強い。川奈が懸命に鮎川の役に立とうとし、心身をすり減らしていく様子は描かれるのだが、一般的な恋愛ドラマのようなトキメキ感やドキドキ感に乏しいのだ。「愛」はあるかもしれないが、「恋」ではないと評するのが適切かもしれない。

 だが、結論から言えば、第5話はこの評価を大きく覆す転換点となった。視聴者からも「心が苦しくて泣きそう」「涙と鼻水にむせながら観た」「こうなるだろとう予想していたけど、それでも号泣した」「電車のなかで観るんじゃなかった」などと絶賛が相次いでおり、「神回」との声も聞かれる。

 何がそんなに視聴者の心を動かしたのだろうか。あえて一言で言うと、「優しさから生まれる悲しみ」とでも表現できるかもしれない。鮎川は、貧血で駅のホームから転落した川奈を助けられなかったことで自分を責める。川奈にはかなりの疲れがたまっていたが、その理由は仕事の後に介護セミナーに通い、さらに毎日鮎川の家に通って世話をしていたからだった。鮎川にしてみれば、自分と付き合ったせいで川奈が不幸になったと感じるのも無理はない。

 一方、間一髪命は助かった川奈は、「(助けようとして鮎川が伸ばした手が)届かなくてよかった」とつぶやく。届いていたら彼を巻き添えにしていたかもしれないからだ。助けられなかったことを悔やむ鮎川と、それでよかったと喜ぶ川奈。互いを思うあまりに、気持ちがすれ違う。

 いきさつを知った川奈の父・元久(松重豊)は、娘と別れてほしいと鮎川に頭を下げる。自分は心臓が悪くて長くは生きられないと打ち明け、「私の代わりに背負って生きていける人に(娘を)任せたい」と床に膝をついて頼み込んだ。

 これは「お前は障害者だから娘をやるわけにはいかない」と言うのと同じであり、第三者から見ればひどい差別や偏見である。だが、視聴者からは「親の気持ちもわからないではない。ていうかめっちゃわかる」「親の立場なら言ってしまうよね」との声が相次いだ。娘の幸せを思うあまりに、本人が今感じている幸せを奪ってしまう。子を持つ親ならではの行動であり、一概に間違っているともいえない。

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