スズキ・ジムニー試乗、「これが軽なのか…」と驚きを禁じ得ない“卓越したSUV”

Business Journal / 2019年5月30日 6時0分

 そしてリジッドアクスル式のサスペンションもボディーも、すべてが前作と比較するとさらなる剛性感を体感できるものになった。スペックシートの上で想像する印象とは異なり、実際に感じる新型ジムニーの進化は非常に大きい。

 サイドブレーキの前方にあるトランスファーレバーをシフトすると、ジムニーはその本領を発揮するべく、4WDの駆動方式を選択することが可能になる。今回はオフロードをドライブするチャンスはなかったから、ほとんどの時間を2WDで走行することになったが、それでも走りの安定感そのものに、不満を感じることはほとんどなかった。コーナーでの動きには抜群の安定感があり、これが軽自動車の走りなのかと驚かされたことも何度もあった。

 キャビンはやはり軽自動車の限界とでもいうのだろう。そしてエンジンを縦置き搭載したという事情もあってか、近年軽自動車の主力となっているハイトワゴン系のモデルと比較すると、特に前後方向、そして上下方向では余裕は小さく、家族全員でどこかに出かけるための道具というよりも、むしろ男としての自由な時間を独りで楽しむための足として使うというスタイルのほうが、このクルマには似合うような気がする。そのための装備や道具は、後席を倒すとさらに拡大されるラゲッジルームや、その後端のフロアに用意されているラゲッジボックスに収納が可能となっている。

 搭載されるエンジンは、658ccの吸気VVT付き直列3気筒。最高出力はこれも軽自動車の自主規制値である64psで、4速ATもしくは5速MTの選択ができる。スズキ・セーフティ・サポートをはじめとする安全装備や快適装備の内容も、このXCグレードならば万全といったところ。

 ジムニーは、そして軽自動車は、20年という歳月のなかで、ここまで進化したのかと感動するのは間違いないだろう。ちなみにジムニーに対しての高評価は世界的なもので、先日米国のニューヨークモーターショーにおいて発表されたWorld Car Awardでは、ジムニーは「World Urban Car of The Year」を受賞。市場での人気はますます高まりそうだ。
(文=山崎元裕/フリーランス・モータージャーナリスト)

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