晴海・選手村跡地の一大マンション群は買ってはいけない?東京都内に住宅大量供給の兆候

Business Journal / 2019年6月3日 9時0分

 タワマンも分譲されるので国内外の投資マネーにも期待したいところだ。だが、引き渡しまで4年もかかる物件を買う投資家はほとんどいないのではないか。中古のマンションであれば、これを賃貸に回せるので3年から5年程度のタームで投資して、値上りを見込んで出口で売るというシナリオを描きやすいが、建設中の物件ではそうはいかない。東南アジアならば、開発中に買った権利を建物竣工前に売却できるので、マネーゲームを行いやすいが日本では無理な相談だ。

 実需としてみても、4年後の家族像を正確に予測できる人は少数だろう。子供の成績や学校、夫婦の勤務地、収入、健康。今の世の中は不確定要素が多すぎる。こうした変動要素に目をつむって建物竣工時の「値上がり」に期待するのは、投資スタンスとしてはあまりに天に運を任せているとしか思えない。

 このように考えてくると、「あえて」今、飛びついて買うような物件には思えない。令和時代のマンション購入は、昭和、平成時代の発想とは決別したほうがよさそうだ。
(文=牧野知弘/オラガ総研代表取締役)

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