叱らない教育、弊害が顕在化…日本企業、心の弱い日本人よりタフな外国人を優先採用の傾向

Business Journal / 2019年6月18日 20時0分

●この「やさしさ過剰社会」はどこまでいくのだろうか?
 
 いずれにしても、企業としては、このように育てられたレジリエンスの低い若者を、ほめたりおだてたりしてうまく使いこなさないといけないわけだから仕方ないにしても、これから育てる側の教育現場もそれでよいのだろうか。

 叱ると傷つくからといって叱らない。厳しいことを言うと傷つくからといって、とにかくほめることに徹する。自由度が高い幼稚園から授業時間など枠に縛られる小学校への移行がうまく行かない子が増えてきたといって、小学校の壁を低くしようと工夫する。小学校から中学校への移行の際に友だちが変わり戸惑う子が多いからといって、小中学校の連結を工夫しようとする。

 このようにますます過保護になっていき、その動きに歯止めがかからない。これでどうして心が鍛えられ、変化に強い人間が育っていくのだろうか。

 レジリエンスを鍛えられずに育てられる多くの若者たちは、この先どうなっていくのだろうか。現に、日本の若者はすぐに心が折れるから、ハングリーで心がタフな外国人を雇う方向にシフトしているといった話を経営者から聞くことが多くなった。

 今ここで、子育てや子どもの教育のあり方をしっかりと考え直す必要があるのではないだろうか。
(文=榎本博明/MP人間科学研究所代表、心理学博士)

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