大量に料理を残す料理番組、一口だけ試食の情報番組…テレビ、“食品ロス”が常態化

Business Journal / 2019年6月19日 7時0分

 一度の料理に、同じ材料が2回、3回と使われることもある。完成した料理はもちろんだが、完成途中のつくり置きした食材や最終調理食材と交換された半調理済み食材は、番組終了後食べられているのだろうか。

 半調理済み食材は、最終調理までしなければ食べられない。番組収録が終わった後で調理されて食べられているのだろうか。それとも、完成した料理や半調理食材は、誰かが持ち帰って食べているのだろうか。

 そこで提案なのだが、少なくとも半調理食材(下ごしらえ、つくり置き食材)をつくらない方法で番組を制作してはどうだろう。収録番組なのに、調理してから完成まで、ノンストップでカメラを回していることがある。

 海外の料理番組では見かけるが、調理時間がかかるところは、カメラを回さずに調理をする。その部分はカットして、半調理された食材そのものを使って料理をするところから放送する。完成させるまで、食材は通して使う。交換はしない。時間がかかる調理段階が何回かあっても、その都度、30分でも1時間でも調理をして、調理をしたあとから再度カメラを回して制作する。収録なのだから、多少時間がかかっても、余分な食材を使わないで料理を完成させるという方法はとれないのだろうか。

 収録番組であれば、そうした編集をしても「食材を使いきることを優先する」という姿勢であれば、視聴者には受け入れられるはずだ。カメラマンやスタッフの拘束時間が長くなるが、半調理している間は誰かが拘束されているのだ。

●旅番組で飲食店に残された料理

 もうひとつ気になるのが、散歩や短い旅番組での「飲食店での食事」だ。一日に、あるいはもっと短時間に何軒もの飲食店に立ち寄って食事をすることが多い。放送された部分だけを見ていると、そこで提供された料理を「出演者がすべて食べきる」ことは少ない。

 食べるよりトークが主になるのは仕方ないが、出演者が料理を少し食べただけでほとんど手つかずのこともある。しかも、残したまま席を立って次の場所に向かうという場面もよく見かける。料理を残したまま、席を立って店を出るまで、カメラを止めることなく、次の目的地に向かう姿を映している。

 店を出ると、カメラクルーが2~3組いて、それをさらに別角度からとらえている場面もある。それを見ていると、大勢のスタッフが出演者と共に店を後にしていると想像できる。残った料理は、誰が食べているのだろうかと気になって仕方がない。ときどき「スタッフみんなで全部食べました」といったナレーションが入ることもあるが、そうなると「ナレーションを入れていない場合は食べていないのか」と疑ってしまう。ほとんどのスタッフが出演者と行動を共にし、ごく一部のスタッフが店に残って、出演者が食べ残した料理を食べているのだろうか。そうであれば「スタッフが残って、ちゃんと食べていますよ」ということを伝えてほしい。

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