大量に料理を残す料理番組、一口だけ試食の情報番組…テレビ、“食品ロス”が常態化

Business Journal / 2019年6月19日 7時0分

 これも料理番組と同じだが、録画なのだから次に行くことを最優先しないで、店で提供された料理を食べ終わってから、出演者もスタッフも出発すればよい。誰が食べるにしても「完食しましたよ」ということを視聴者に伝えるべきではないだろうか。

●「もったいない」はテレビから実践してほしい

 生番組でも気になることがある。今は、生番組で日本中の名産品や和菓子、洋菓子などを紹介している。その際、実物を取り寄せてスタジオの出演者に食べさせることがある。出演者が、一口だけ食べて皿をテーブルに戻す。そのままテーブルごと下げられ、次のコーナーに移るという様子が映し出されることがある。

 それを見ていると、一口食べて残されたものを誰が食べているのだろうと気になる。生放送中である。スタッフが、裏で残された食べものを食べている余裕はないだろう。ましてや、出演者がスプーンで一口食べ、そのスプーンが置かれた皿にあるケーキを食べたいだろうか。それでも、もったいないからといって、番組が終わってから、みんなで残りものを食べているのだろうか。

 視聴者には商品は別撮りで紹介するのだから、出演者には、生放送で食べられる分量だけを皿に盛るべきだ。特に、コーナー進行者には食べさせないほうがいい。見ていると、進行にばかり気を取られ、味わうというより、単に口にするだけで進行のことしか考えていないようにも見受けられる。

 食品ロスを削減する国民運動が、法律で推進されることになった。「もったいない」は、影響力が大きいテレビだからこそ率先してほしいものだ。
(文=垣田達哉/消費者問題研究所代表)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング