モニタから発せられる「ブルーライト」が体内リズムを狂わせる?眼病に加え、肥満誘発との新説も

Business Journal / 2014年7月18日 17時0分

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 液晶テレビ、ゲーム機器、タブレット端末などのモニタから発せられる「ブルーライト」。パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明には、ブルーライトが多く含まれており、LEDの普及や使用時間の増加で、日常生活でのブルーライトの暴露量は年々増えている。また、これらを扱う世代は子どもから高齢者まで広がっており、これほど人工的な光を長時間見つめ続ける生活となったのは、人類の歴史上初めてだ。そのため、近年、ブルーライトによる身体へのダメージが危惧されている。

 ブルーライトとは、波長が380~495nmの青色光のこと。人間の目で見ることのできる光=可視光線の中で、最も強いエネルギーを持つ。ブルーライトがやっかいなのは、目の角膜や水晶体は350~800nmの波長を透過させるため、網膜にまで到達して影響を及ぼすことだ。

 厚生労働省のガイドラインでも、ブルーライトが眼や身体に大きな負担をかけると認められており、「デジタルディスプレイ機器で1時間作業を行ったら、15分程度の休憩を取ること」を勧めている。

 ブルーライトの受け過ぎには、大きく2つの問題が指摘されている。1つは目への影響。ブルーライトが到達した網膜に負担がかかり、眼病を引きおこす恐れもある。もう1つは、光による生体リズムの乱れだ。もともと日中にしか浴びていなかった光を、夜になっても受け続けることで、睡眠障害などの健康被害が起きるのだ。

●体内リズムをコントロールする

 ヒトの体は、地球の自転による24時間周期に合わせて、体温や血圧、ホルモンの分泌などの働きを変化させている。この生物に備わる約24時間周期のリズムをサーカディアンリズム(概日リズム)という。

 慶應義塾大医学部学眼科教授の坪田一男医師が代表を務める「ブルーライト研究会」によると、ヒトの目の網膜には、光の色を感知する「錐体(すいたい)」と、明暗を感知する「桿体(かんたい)」という2つの視細胞に加えて、近年、サーカディアンリズムをコントロールする役割を果たす「第3の視細胞」が発見されたという。この「第3の視細胞」は、460nmという強いエネルギーを持つ光のみに反応する。つまり、自然界からブルーライトを感知することは、体内リズムを整え、健康を維持する上で重要な役割を果たす一方、夜に感知することで、サーカディアンリズムを大きく狂わせてしまうのだ。

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