秘宝館、ブームから約30年目の存続危機 勢い任せの計画・経営が負の遺産残す

Business Journal / 2014年7月20日 14時0分

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 性にまつわるさまざまな名品、珍品をユニークに展示する秘宝館。歴史的には1969年4月にオープンした徳島県阿波市の「男女神社秘宝館」を皮切りに、71年に三重県伊勢市に開館した展示面積6000平方メートル、展示品数1万点という大スケールの「元祖国際秘宝館」が人気テレビ番組『11PM』(日本テレビ系)で紹介され、認知度を押し上げた。

 80年静岡県熱海市に「熱海秘宝館」がオープン。同年、北海道札幌市にも「北海道秘宝館」がつくられた。83年12月には総工事費5億円、展示品総額2億円をかけた「嬉野観光秘宝館」が佐賀県嬉野市に開館し、80年代中期から後期にかけて全国で約20館以上、個人営業レベルの類似施設を含めると約50館以上の秘宝館が誕生した。

●秘宝館と地方テーマパークとの関連性

“テーマパーク元年”と呼ばれる83年以降は、地方の観光地にレジャー施設も増加した。同年「東京ディズニーランド」が開園し、2カ月で入園者数100万人を突破、5年後には累計5000万人を記録。そして87年にリゾート産業の振興を目的とした「総合保養地域整備法」(通称:リゾート法)が制定されたことで、テーマパークの建設ラッシュが始まった。

 香川県「レオマワールド」(91年4月開園)、宮崎県「シーガイア」(94年10月開園)、三重県「志摩スペイン村」(94年4月開園)など、83年以前は大規模な遊園地は全国に10カ所程度だったが、最盛期には40カ所を超えるほどに急増した。

 冒頭の秘宝館の年間総入館者数は10万人以上をキープし続け、人気は右肩上がりのままバブル景気に突入した。

 しかし、需要がピークを迎えた頃の91年、バブルが崩壊。それでも施設計画の推進に歯止めはかからず、結果的に爆発的に増えたレジャー施設は初期投資の回収が追いつかぬまま沈黙し、ほとんどのテーマパークが倒産に追い込まれた。

●テーマパークと共に秘宝館も続々と姿を消す

 秘宝館の運営状況も停滞し、「鳥羽SF未来館」が2000年5月、「東北サファリパーク秘宝館」が05年5月、「元祖国際秘宝館」が07年3月、「別府秘宝館」が11年5月、「北海道秘宝館」が10年4月にそれぞれ閉館。約7億円もの初期投資をした「嬉野観光秘宝館」も14年3月をもって閉館した。そして栃木県日光市にある「鬼怒川秘宝殿」は今夏で閉館予定だ。

 極めて厳しい状況の中、存続に死力を尽くす「熱海秘宝館」。運営元のアタミロープウェイの支配人は現状を次のように話す。

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