学生経営の飲食店、なぜ増加?人気店も続々、多様な運営形態で責任軽減、学生にメリット大

Business Journal / 2014年7月29日 1時0分

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 アベノミクス効果による景気回復期待が強まる中、飲食業界は依然として冬の時代が続いている。2008年のリーマンショック以降、特に個人経営店などは飲酒運転の厳罰化や大手激安店との低価格競争などで、熾烈な生き残り競争が続いているのが現状だ。だが、このような状況下でも新規飲食店を立ち上げる若者、しかも学生がここ数年で増えてきているという。

●人気店や本格店も

 例えば、西早稲田の学生初フレンチトースト専門店「Foru Cafe」は、13年9月にオープン。早稲田大学の現役女子大生が中心となり、月に一度レンタルスペースで営業していた形態を本格的な店舗へ発展させたお店だ。目標金額20万円の出資金(初期費用)をクラウドファンディング「CAMPFIRE」を使って募っていたが、同サイトによれば、支援総額は30万3641円という金額と、「パトロン数」と銘打った支援者数49人が確認できる。新感覚のブリュレフレンチトーストが食べられるカフェとして一般客のファンも多く、ちょっとした人気店となっているようだ。

 また、三重県津市の海鮮居酒屋「巣海家」は、12年の「鳥人間コンテスト」(読売テレビ主催)に出場した三重大学のサークルメンバーを中心に、13年6月にオープン。きっかけは人力飛行機の製作資金捻出のためだったそうだが、学生経営ながら新鮮な魚を毎日市場から仕入れ、今年の4月には17kgもあるマグロの解体ショーといったイベントを催したりもしている。読売や中日といった大手新聞社などのメディアも同店には注目し、他府県にもその名を轟かせつつある。

 12年2月には埼玉県さいたま市の埼玉大学の学生が中心となり立ち上げた「学生居酒屋 酒笑」(10月には草加市に獨協大学店もオープン)や、同年8月に東京新宿区歌舞伎町に複数の大学生が集まり立ち上げたバー「Bar code」などもあり、こちらも連日賑わいを見せている模様。

 加えて、大学側から経営の提案をするケースも見逃せない。千葉商科大学では学生ベンチャーを学内公募し、学生5グループからの事業計画書を選考した結果、商経学部商学科学生の洋食店案を採用。キャンパス食堂として洋食店「BENI」を13年4月に同学内にオープン。もちろん一般客にも開放し、地域貢献をしながら学生店長は日々の店舗経営に学業にと充実した毎日を送っているそうだ。

●学生にとって大きなメリット

 学生経営の店舗急増の背景には、一体何があるのだろうか。ここまで例に挙げた店舗はここ1、2年でオープンしたお店だが、10年9月に東京都新橋で創業し、現在まで5代にわたりメンバーが世代交代してきた学生居酒屋「あるばか」の現役女子大生店長、木村幸子さんは次のように解説する。

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