人気の海外現地採用、苛酷な現実 待遇や仕事で駐在員との大きな格差、即失業の恐れ?

Business Journal / 2014年8月7日 14時0分

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 現在、就職難の日本を離れ、海外で就職する現地採用が若者を中心に人気上昇していることをご存じだろうか。タイやインドネシアなど、現地へ自ら赴き、現地人と同じ条件で就職することだ。今では、現地採用を斡旋する業者も増えてきている。日本を捨て、憧れの海外生活へ……しかし、現実は「世界を股にかけて活躍する」という、思い描いたきらびやかな理想の海外生活とはかけ離れた、厳しい環境が待ち受けていることも忘れてはいけない。

 そこに大きく横たわるのは、日本企業から派遣されている駐在員と現地採用社員の格差だ。

 まず、明らかに違うのは給与。2倍で済めば、まだましと考えたほうがいい。ある企業の海外在住員は、その実情を次のように明かす。

「アメリカやヨーロッパなど先進国では、現地採用社員と駐在員の給料の格差はあまりないですが、発展途上国や新興国の場合は、かなり差が出ます。日本では考えられないですが、インフレが起こっている新興国では、比例して駐在員の給与も上昇します。私がいる国では年間10%給与が上がりました。現地採用社員に対してはそうもいかず、差が徐々に広がっていくのです。2倍以上は確実で、時には5倍以上の差がつくこともあります」

 国にもよるが、現地採用社員の平均給与は8~20万円程度。駐在員の場合、日本の基本給に加えて海外手当などが出るが、現地採用社員の場合はそのような手当はない。加えて、年金や雇用保険などの福利厚生も整っていない場合が多い。

「また、運転手付きの車がつくかどうか、そしてセキュリティの充実した家が用意されるかどうかも大きな違いです。現地採用社員は、不便な地やシェアハウスに住まされたり、運転手付きの車を手配されなかったりする場合が多い。特に現地採用を希望するのは女性の場合が多いのですが、女性が新興国において車なしで街中を歩いたり、セキュリティ不備な家に住むのはかなり危険です。実際に私の身近にも、盗難などの被害に遭った人がいます」(同)

●仕事内容にも大きな差

 そして最も格差を感じるのが、仕事内容の違いだ。駐在員は現地の店舗を任され、大きなプロジェクトを動かす一方、現地採用社員はデータ入力など、事務作業のルーティンワークが多い。

「駐在員は一つの店舗を任されるので、現地の部下を持ち、何もないところからつくり上げていくという、かなり醍醐味のある仕事をすることができます。一方、現地採用社員が責任のある仕事を任されることは少ないのです」(同)

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