日テレ日曜夜、異常な高視聴率連発の謎 愚行的体当たりと財力で、子どもも年寄りも獲得

Business Journal / 2014年8月27日 19時0分

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 主要なテレビ番組はほぼすべて視聴し、「週刊新潮」などに連載を持つライター・イラストレーターの吉田潮氏が、忙しいビジネスパーソンのために、観るべきテレビ番組やテレビの“楽しみ方”をお伝えします。

 日曜夜の日本テレビの番組って、なぜこんなに高視聴率連発なのだろうか。ふだんあまりバラエティ番組を好んで観ないのだが、日曜夜は本当に異常。休日という特性があるにせよ、日テレのひとり勝ちにもほどがある。何がそんなにすごいのか。

 19時からは『ザ!鉄腕!DASH!!』。中年アイドルグループのTOKIOが体を張って企画をこなす番組だ。ジャニーズアイドルの中で最も華のないグループだが、口パクではなく、ちゃんと歌って演奏できる、数少ないまともなアイドルだ。汚れ仕事も厭わず、今年はリーダーの城島茂が『24時間テレビ 愛は地球を救う』(8月30~31日放送)のチャリティーマラソンまで引き受けちゃって。中年をいじめるのもたいがいにしてほしいのだけれど、ふんわりとやる気を出している城島。

 この番組のポイントは断然「企画力」だなぁと思う。「0円食堂」は捨てる食材だけを足で回って入手し、料理をする。なんの変哲もない企画だが、無駄遣いに手厳しい、口うるさい年寄りも納得の内容だ。年寄りが大好きな道の駅からスタートするところもなかなかにあざといし、お金をかけずに足で稼ぐというスタンスは、努力が大好きな日本国民に幅広くウケること間違いなし。冷暖房の効いたスタジオで、のほほんとVTR観るような「港区限定仕事」ではない(キー局ってなぜか全部港区だよね)。いつも土まみれ汗まみれにさせられるTOKIOの「地域密着型」「地方推進型」仕事がウケているのだろう。一見子供向けに見せておきながら、実は地方の年寄りも抱き込む商法。さすがである。

 20時からは『世界の果てまでイッテQ!』。イモトアヤコや出川哲郎、デヴィ夫人、森三中らが体を張って世界中でくだらない挑戦を続ける(イモトの場合は、もはやエベレスト登頂などの崇高な使命まで帯びちゃったので、正直、笑いにくくなっているのだが)。

 ここには昔懐かしの「体を張った愚行」が脈々と受け継がれている。40代以上が幼少期に慣れ親しんだ「体当たりバラエティ」が生き残っている。視聴者からのクレームやら批判が多い体当たり系は、おそらくスタジオ内でのおバカである。世界各国へ出向いて旅情がてらのおバカはなんとなく許されるのだろう。世界各国へタレントを送り込めるだけの財力と人材は、たぶん、日テレが断トツで豊富なのだろう。

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