オフィスで朝食無料提供、なぜ広まる?支援するカルビーの狙い、拡大するグラノーラ市場

Business Journal / 2014年11月21日 6時0分

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 グラノーラが、パン、米に次ぐ「第3の朝食」として急速に存在感を高めている。グラノーラとは、オーツ麦やライ麦などの穀物と、ココナッツやナッツを蜂蜜などのシロップと混ぜてオーブンで焼いたもの。そこへ色とりどりのドライフルーツなどを混ぜたかたちで販売されているものが多い。1食分のカロリーとしてはかなり控えめな上に、ミネラルが豊富で栄養価も高いことから、健康意識の高まりとともに徐々に人気が出てきた。

 人気の高まりは数字にも如実に表れている。3月10日付日本食糧新聞によれば、2013年のグラノーラ生産数量は、1万8802tで前年比53.4%増、出荷金額は146億円で同55.2%増となり、14年も2桁増が見込まれているという。

●朝活促進のためにオフィスで朝食無料提供

 そんなグラノーラを企業がオフィスで社員へ無料提供するという取り組みを、シリアル市場のトップブランド「フルグラ」を販売するカルビーが支援している。この取り組みを導入しているのは、ショッピングサイト「LOHACO」を運営するアスクル、インターネット広告代理店のオプト、映像・ゲームコンテンツ制作会社のバンダイビジュアル、駒澤大学だ。カルビーはフルグラを無料で提供し、企業3社は無料で社員に提供し、駒澤大学は「100円朝食」のメニューに加えている。オプトの担当者は、次のように導入の経緯を説明する。

「従業員満足度の向上を目指す『いい会社プロジェクト』を発足させたのですが、その一環として残業を減らし、生産性の高い朝に業務を行う『朝活』を推奨していました。そこで朝食を抜きがちな社員の健康促進も兼ね、パンを無料提供するサービスを実施していたのです。すると、この取り組みをカルビーさんが把握され、フルグラの提供を提案していただきました」

 オプトではカフェコーナーにフルグラのサーバーを設置し、社員が自由に食べられるようになっている。評判は上々のようで、30代の女性社員は「初めてフルグラを会社で食べましたが、とても美味しいですね」と喜び、男性の新入社員も「1人暮らしで朝食は抜いていましたけど、これで毎朝、きちんと食べられるようになりました」と話す。

●20~30代男性への浸透狙う

 カルビー、フルグラ部・商品企画課長の網干弓子氏はこの取り組みを始めた背景について、次のように説明する。

「フルグラの販売を通じ、弊社は日本の朝食について真剣に考えてきました。より多くの人に朝食を食べてもらいたい、そのためにフルグラを活用してもらおうというお試し期間の要素も含んだ取り組みと位置づけています。例えば厚生労働省の調査では、20~30代の朝食欠食率が高いという結果が出ています。朝食をしっかり取るのは大切なことですから、弊社の取り組みが皆さんの朝食のあり方に役立てば、これほどうれしいことはありません」

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