【理系と文系を比較】就職活動における業界研究の進め方

キャリマガ / 2017年10月26日 12時0分

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自分がどのような業界に就職するのかを決めるためには業界研究が大切です。しかし、型通りの方法はなく、人によって業界研究のやり方は変わってきます。そこで、今回は理系と文系に分けて、業界研究の進め方について解説します。

【理系】業界研究を行う前に知っておきたいこと

自分がどの業界への就職を目指すかについて考えた場合、理系の学生の多くが専門分野の業界への就職を考えるのではないでしょうか。確かに、それも決して間違えではありませんが、専門分野の業界だけだと自分の可能性を狭めてしまうリスクが高くなってしまいます

理系の主な職種には、研究開発、生産技術、品質管理、設計、システムエンジニア、技術営業などがあります。しかし、これらの職種は、大学で専攻してきた分野だけで生かせるのではありません。少し視野を広げてみれば、まったく異なる業界でも、専門分野を生かして就職することは可能です。
文系就職のイメージの強い業界、例えば、商社や小売業などでも、研究開発や品質管理などの理系の専門職を置いているところも多くあります。また、文系の業界や職種について研究を進めるうちに、より自分の特性を生かせる職種を見つけられることがあるかもしれません。そのため、理系の就活生は、理系業界に限ってしまわずに視野を広く持つことが大切です。

【文系】業界研究を行う前に知っておきたいこと

文系の就活生の場合、理系の専門職に就くことは難しいですが、それ以外なら就職先は幅広く存在すると言えるでしょう。文系の職種は、営業・マーケティング・企画、総務・人事・秘書、財務・経理、法務・知的財産、生産管理・物流など幅広く存在します。このなかには、大学で学んだ専門分野が生かされる職種もあれば、まったく生かされない職種もあります。裏を返せば、就職してから勉強することは多くなるにしろ、学部や専攻にまったく関係のない業種や職種に就ける可能性のあることが、文系の就活生のメリットです。
文系就職の場合、就職の可能性のある業界や職種が幅広い分、業界研究もしっかりと行う必要があります。業界研究は就職先を絞り込んでいくために必要ですが、特に文系就職の場合は、志望動機を掘り下げるためにも役立つのです。志望動機は面接で必ずと言っていいほど聞かれる項目のひとつですが、文系就職の場合は専門職と違い、志望動機を明確にする難しさがあります。業界研究をすることで志望動機を掘り下げられるだけでなく、志望動機が明確になれば、自分に合った別の業界が新たに見つかるかもしれません。

【理系】業界研究の進め方

理系の就活生における業界研究のやり方は、専攻に関連した業界への就職を希望するか、専攻外の業界への就職を希望するかによって異なってきます。
専攻に関連した業界への就職を希望している場合は、ある程度志望業界が絞られているケースが多いと思います。そのため、特定の業界について深堀りをする方法を取ると良いでしょう。内容としては、業界の構造や規模(業界の仕組み、何で収益を得ているか、市場規模、代表的な企業など)、現状や課題、展望や将来性、関連業界とのつながりなどについて調べます。また、ピンポイントの業界だけでなく、関連する業界についても調べるようにしましょう。そうすることで、自分にできる仕事は何か、その業界で何をしたいかなどが見えてくるとともに、ターゲットを広げられる可能性も出てきます。
専攻外の業界への就職を希望している場合は、志望する業界を絞り込むだけでなく、なぜ専攻外を希望するのか、どのように自分を生かせるのかについて明確にする必要があります。そのためには、まず、どのような業界が存在するのか、その業界で何ができるのかなど、業界全体を広く浅く研究することから始めましょう。そして、ある程度絞れてきた段階で深堀りをしていくのがベターです。

【文系】業界研究の進め方

文系の就活生の場合、どのような業界にでも就職することができます。そのため、文系の業界研究は、最初に業界全体が把握できるように広く浅く行うことがポイントです。志望業界が決まっているなら、広く浅く知る必要はないのでは?と思うかもしれません。しかし、自分で把握している業界はほんの一部で、まだまだ良く知らない業界が存在する可能性は十分考えられます。まずは、世の中にどのような業界が存在するのか知ることから始め、その後、業界の概況(業界の仕組み、何で収益を得ているのかなど)について簡単に調べてみましょう。
志望業界が決まっている人も決まっていない人も、業界研究と併せて自己分析を行うことが重要です。この場合の自己分析は、普段の行動や過去の経験などから、自分が得意なことと苦手なこと、やりたいこととやりたくないこと、興味があることと興味がないこと、などを中心に行いましょう。自己分析をして業界の情報と照らし合わせることで、志望業界を絞り込めるだけでなく、なぜその業界や職種を志望するのかという動機の掘り下げにも役立ちます。
志望業界が決まっている場合や、ある程度目指す業界が決まってきたら、その業界についてさらに深掘りしてみましょう。大まかな概況だけでなく、市場の規模や推移、現状と課題、主な企業などについても調べてみます。ひとつの業界だけでなく、関連業界についても調べるようにすると、選択肢が広がる可能性も高くなります。

【文理共通】業界研究に役立つツールとは

では、業界研究はどのような手段で行えば良いのでしょうか?主な手段としてはインターネット、書籍、新聞などがありますが、どのように使い分ければ良いか、ご紹介します。

まず、業界全体について広く浅く調べるには、業界地図・業界マップと言われるツールが便利です。業界地図とは、すべての業界の仕組みや市場規模、現状、今後の動向予想、関連業界などについて書かれている書籍のことです。また、インターネットの就活サイトなどでは同様の情報を入手することもできます。
次に、特定の業界について深掘りするには、新聞やビジネス雑誌、業界や企業のホームページなどで行うと良いでしょう。また、業界研究セミナーや合同企業説明会などに参加するのも良い方法です。業界の動向や主な企業の立ち位置、企業と企業の関係などについて理解できるだけでなく、社員の生の声を聞いたり、知りたいことについて直接質問したりできる良い機会です。また、いくつかの企業の情報をつなぎ合わせることで、業界の全体像が見えてくることもあります。

エントリー前までには業界研究を終わらせよう

業界研究は志望業界や企業を絞り込んだり、選択肢を広げたりするために有効です。業界研究の後は企業研究もしなければなりません。採用活動が始まってしまえば慌ただしくなりなかなか時間が取れないので、できるだけそれまでに業界研究を終わらせるようにしましょう。

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著者:福田 結希

人材コンサルティング会社に約8年間所属。主に、新卒採用試験(主に集団面接、グループディスカッション・プレゼンテーションなどの評価)、企業研修等でのコンピテンシーアセスメント等に関与していました。

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