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遺体の上には“天国でのおこづかい” 妻と2人の子ども殺害「盗聴されている」と思い込む 弁護側は「妄想性障害による心神耗弱状態」を主張

CBCテレビ / 2024年6月25日 19時24分

CBC

おととし、妻と2人の子どもを殺害した罪に問われた男の裁判が、25日に始まりました。事件のきっかけは「妻に盗聴されている…」と思い込んだことだと法廷で明かされました。

おととし8月、愛知県犬山市の山中から運び出される乗用車。この車内から小学生のきょうだいで4年生の田中千結(ちゆ)さん(当時9)と、1年生の十楽(とら)くん(当時6)の遺体が見つかり、当時住んでいた愛知県扶桑町の自宅からは、2人の母親・智子(ともこ)さん(当時42)の遺体が見つかりました。

3人を殺害した罪に問われているのは、父親で電気通信工事業の田中大介被告44歳。

25日に始まった裁判で田中被告は、起訴内容を認めました。

(近隣住民 おととし)


「お父さん(田中被告)は、ニコニコして、子ども2人をかわいがっていた」
「仲の良い家庭というイメージしかなくて、正直びっくり」

近所からも驚きの声が上がったこの事件。なぜ田中被告は、家族3人の殺害に至ったのでしょうか?

「殺人犯の子どもとして生きていくことは不憫に思った」

事件の前、田中被告は「浮気を疑った妻に盗聴されているのでは」と思いこんでいたということです。その理由はスマホの充電の減りが早くなったと感じた…などという些細なことでした。

これについて事件当日、自宅で智子さんと口論になり、カッとなった田中被告は智子さんの首を両手やひもで絞めて殺害しました。

「殺人犯の子どもとして生きていくことは不憫に思った」

智子さんを殺害後、子ども2人を車に乗せると、犬山市内へ移動。子どもたちに祖父母たちと暮らすか、一緒に死ぬかを迫りました。すると子どもたちが「お父さんと死ぬ」と答えたため、殺害を決意。

車内で千結さんと十楽くんを殺害しました。田中被告は「天国でのおこづかい」として十楽くんには500円を渡し、千結さんの遺体の上には手持ちの残りの硬貨を置いていました。

事件の4日後、田中被告は警察署に出頭しました。首には大きなガーゼが。自殺しようと自ら切りつけた傷です。

25日の裁判で、弁護側は智子さんを殺害した際、田中被告は妄想性障害による心神耗弱状態にあったと主張。一方、検察側は「完全責任能力がある」と指摘しました。

26日の裁判では、田中被告の被告人質問が行われる予定です。犯行について自らの言葉で何を語るのか、注目されます。

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