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藤井聡太七冠「棋聖初獲得した時の自分に、どんなメッセージ送る?」の質問に…35秒ほど長考「声をかけることで未来が変わってしまうかも」

CBCテレビ / 2024年7月2日 18時23分

CBC

将棋の藤井聡太七冠は、1日に名古屋で行われた棋聖戦第3局に勝ち、5連覇を達成。53年ぶりに「永世称号」獲得の最年少記録を更新しました。

新たな偉業に地元は喜びに沸きました。

(藤井聡太 七冠)
「『永世称号』というのは時代を築いた棋士が取れるものというイメージがあったので、得ることができて、すごくうれしく思う。長期間にわたって活躍していけるように、今後も取り組んでいく」

愛知県瀬戸市出身の藤井聡太七冠が防衛に王手をかけて迎えた「棋聖戦五番勝負」の第3局。

1日の大一番の舞台は名古屋・大須の万松寺でした。

「思い出も多いので、すごくうれしく思う」

6月20日に叡王のタイトルを失ってから初の対局。

藤井七冠は挑戦者の山崎隆之八段を果敢に攻めて100手で勝利し、5連覇を達成しました。

さらに永世称号の一つ「永世棋聖」を史上最年少で獲得。

これまでの中原誠十六世名人の最年少記録を53年ぶりに更新しました。

(藤井聡太 七冠)
「初めてタイトルを取ることができた棋戦でもありますし、思い出も多いので。棋聖戦で『永世称号』を獲得できたことは、すごくうれしく思う」

藤井七冠の地元、愛知県瀬戸市の「せと銀座通り」商店街は、勝利に沸きました。

藤井七冠の地元や名古屋の万松寺は、大盛り上がり

6月20日の叡王戦最終局では防衛ならず、初の失冠。

くす玉撤収という事態になりましたが、きのう(7月1日)は…。

(集まっていたファン)
「やったー!」
「すごくうれしいですね、今度は『永世王位』お願いします」
「また頑張って『八冠』を取り戻してほしい」

そして、「永世棋聖」誕生の地となった名古屋市中区の万松寺では、「藤井聡太棋聖、史上最年少『永世棋聖』称号獲得、おめでとうございます」と書かれた横断幕が掲げられました。

(藤井七冠のファン)
「万松寺すごい。大須商店街の皆さま、ありがとうございます」

終局後、大盤解説会場に現れた両雄には惜しみない拍手が送られました。

「永世称号」獲得について藤井七冠は。

(藤井聡太 七冠)
「全く意識していなかったが、もう5年(5期)も経ったのかという気持ちが一番強い」

ファンの皆さんにも特別な思いが。

(藤井七冠のファン)
「藤井棋聖の初タイトルからファンになったので、『永世棋聖』を取られて感慨深い」

記者の質問に35秒ほど長考した後…

終局後の記者会見で「初めて棋聖を獲得した当時の自分に、どんなメッセージを送るか?」と聞かれた藤井七冠は、35秒ほど長考した後。

(藤井聡太 七冠)
「声をかけることで未来が変わってしまうかもしれないので、特に声はかけなくていいのかなと」

さらに地元のファンに対して。

(藤井聡太 七冠)
「いつも温かく応援していただいて、ありがとうございます。愛知県で良い結果を残すことができたことも、すごく嬉しく思っています」

全力応援の地元喫茶店「永世棋聖お祝いメニュー」が登場

これまで藤井七冠を熱烈に応援してきた地元・瀬戸市の「喫茶スマイル」。2日から「永世棋聖お祝いメニュー」が登場!

「瀬戸焼きそば」の上にオムレツが乗っています。

値段はコーヒー付きで1701円、メニューへの思いと値段の根拠は?

(喫茶スマイル 鈴木松子 店長)
「きのうで永世棋聖になったので、ずっとみんなに覚えていてほしくて、(卵を)太陽に見立てて作ったので、太陽のように力強い将棋を、これからも続けてほしい」

この記念メニューは、藤井七冠が将棋を続ける限り、永久に提供したいということです。

(名古屋市から訪れた客)
「藤井七冠への愛を感じながら食べている」

「実力を高めていくことを一番の目標にしたいと思う」

そして、藤井七冠は2日の一夜明け会見で…。

(藤井聡太 七冠)
「引き続き実力を高めていくことを一番の目標にしたいと思う。その上で、これまでに永世称号を獲得された方々と同じように、長期間にわたって活躍できればと」

また「叡王」のタイトルを失ってからの思いも…。

(藤井聡太 七冠)
「やっていれば、そういうこともある。それはそれで自然なこと。それほど引きずらずに切り替えてやっていければと思っていた。翌日も、これまでと変わらず過ごしていた」

髪型へのこだわりは?「全くない。いつも『お任せ』と伝えている」

ところで、皆さんは気が付きましたでしょうか?今回の棋聖戦は、髪を短く整えて臨んだ藤井七冠。

髪型へのこだわりに質問が及ぶと…。

(藤井聡太 七冠)
「こだわりは全くありません。いつも『お任せ』と伝えている」

次は7月6日に、名古屋の徳川園で開幕する「王位戦七番勝負」です。

渡辺明九段の挑戦を受ける藤井七冠がタイトルを防衛すると、早くも2つ目の「永世称号」である「永世王位」の資格を獲得します。

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