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死亡した7歳女児は2度“一時保護”されていた 「知人男性からパンチされた」と腕にあざ 児童相談所「判断は難しかった」

CBCテレビ / 2024年7月18日 19時54分

CBC

小学校に入学して、わずか3か月あまりの女の子に何があったのでしょうか。

ことし5月、愛知県犬山市のアパートで7歳の女の子が死亡し、母親と内縁の夫が逮捕されました。

(当麻葵記者)「亡くなった女の子は、閑静な住宅街の中にあるアパートで暮らしていたということです」

4月に愛知県犬山市の小学校に入学したばかりの島崎奈桜さん7歳。笑顔は理不尽に奪われました。

(奈桜さんの同級生の母親)
「ショックの一言です。学校から言われた内容は、朝 体調不良で搬送先の病院で亡くなった。急に体調が悪くなったということでした」

逮捕されたのは、奈桜さんの母親で犬山市上野のパート従業員・島崎みなみ容疑者33歳と、内縁の夫とみられる会社員の倉田凱容疑者32歳。

警察によりますと、倉田容疑者は、ことし5月24日~25日の間に自宅アパートの一室で、奈桜さんに対して腹部に何らかの暴行を加えてケガをさせ、その後死亡させた傷害致死の疑いが持たれています。

島崎容疑者は、奈桜さんが体調不良を訴えていたにも関わらず、適切な処置を怠るなどした保護責任者遺棄致死の疑いが持たれています。

警察は、2人の認否を明らかにしていません。

近隣住民が感じていた“異変”

近くに住む人は、事件が起きる前にも「異変」を感じていました。

(近隣住民)
「泣き声が1回したので、見に行ったことはある」

奈桜さんは暴行を受けた後、島崎容疑者とともに、岐阜県本巣市の祖父母の家に行っていましたが、そこで体調を崩し、26日に岐阜市内の病院に救急搬送。死亡が確認されました。

病院から警察に「体に複数のあざがある」と連絡があり、警察が捜査していました。

事件後、奈桜さんの通う学校では保護者向けに資料が配られ、奈桜さんの保護者が30日に学校を訪れ、亡くなったことを伝えてほしいと希望したとあります。

アパートで何があったのでしょうか。

児童相談所は18日午後に会見を開き、過去に2度奈桜さんを一時保護していたと明かしました。

(愛知県一宮児童相談センター 杉本一正センター長)
「相談センターが関わっていながら、子どもさんが亡くなるという結果を招いたこと、大変重く受け止めております」

児童相談所は、おととし12月に病院からの連絡で奈桜さんを3か月にわたり、1回目の一時保護しました。

(愛知県一宮児童相談センター 杉本一正センター長)
「腕にあざがあったが、子どもの証言としては『知人男性からパンチされた』」

しかし、一時保護を解除した後、すぐにあざが見つかったため、2回目の一時保護の対応を取ったものの虐待を疑うような話が奈桜さんから出てこなかったことなどから再び、一時保護解除の判断をしたということです。

(愛知県一宮児童相談センター 杉本一正センター長)
「本人が『帰りたい』と繰り返し訴える中で、母親と分離の判断は難しかった」

愛知県では今回の対応について今後、検証するということです。

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