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なぜ事故は起きた?なぜ復旧に時間がかかる?東海道新幹線で起きた保守車両同士の衝突 専門家「22日いっぱいは 再開できない可能性」

CBCテレビ / 2024年7月22日 20時9分

CBC


22日に東海道新幹線の上り線で起きた保守車両同士の衝突事故について、鉄道ジャーナリスト梅原淳さんに聞きました。

どんな車両?

(鉄道ジャーナリスト 梅原淳さん)
今回は、東海道新幹線のレールの下に敷いてあるバラスト(砂利)を運ぶ車両が、砂利を突き固めたりして、平らにならすような車両にぶつかった、追突した事故。

事故の原因何が考えられる?

(鉄道ジャーナリスト 梅原淳さん)
作業中ではなく、作業を終えて移動中であったので、
十分な間隔はとってあったとは思うが、先行していたバラストを突き固める車両が例えば急停止したとか、あるいは後続のバラスト運搬車が前方不注意であったとか、スピード出し過ぎであったとか、そのような可能性が考えられます。

通常は砂利を撒く車両が先行だが…

つまり、通常は砂利を撒く車両が先に走り、砂利を固める車両がその後ろを走る。今回は砂利を撒く車両が、固める車両に追突していて、このことから、作業を終えた後に事故が起こったということが考えられる。
豊橋駅を出発して作業をし、豊橋駅に向かって帰っていたところ、事故が起きた。

通常は夜中の数時間の間だけ行われる作業

Q:通常この2つの保守車両のセットというのは、何時頃どれぐらいの距離を、どんな作業をしているのか

(鉄道ジャーナリスト 梅原淳さん)
東海道新幹線の営業列車の運転が終わった午前0時から午前6時までの間、その中でも作業自体は午前1時ぐらいから午前4時ぐらいまで行っている。実はその砂利を撒いて固めるという一連の作業は、一晩という短い時間なので、何十キロもできるわけではなく、せいぜい1キロとか、長くても数キロ、2キロとか3キロぐらいだと思う。

Q:東京~新大阪は約500キロぐらいある。毎晩どこかの区間でこの2つの車両が、1キロほど作業しているということか。

(鉄道ジャーナリスト 梅原淳さん)
たくさん保守用車両を持っているので、毎晩どこかの作業場所に向かって出動して、作業を行った後、また元の基地に戻っていく。

なぜ今回復旧に時間がかかる?

Q:2011年に岐阜・関ヶ原町で、似たような事故が起きていたが、そのときは運転見合わせが1時間半で済んだ。今回復旧作業が長引いている原因は?

線路脇に道路もなく重機が入れられなかったか

(交通ジャーナリスト 梅原淳さん)
例えば、一つの車両が脱線あるいは単独事故で衝突しているのであれば、比較的復旧は早いと思う。一つの車両だけを線路に戻したり、あるいはクレーンで動かしたりすればよいが、今回は、複数の車両同士で衝突しているということと、線路脇に道路がなく、重機を入れられなかったことから、復旧作業に時間がかかったと思う。

Q:JR東海は夜9時頃まで復旧作業を行うということだが(午後7時50分現在)、運転再開となると、何時ぐらい、いつ頃になりそうか

(交通ジャーナリスト 梅原淳さん)
復旧作業自体が終われば、運転再開はできると思うが、ただ、営業車両を動かせる態勢かというと、まだ各駅、各列車、難しいと思う。もしかしたら22日いっぱいは、運転できない可能性もある。

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