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大豆に含まれる成分で巨大化に成功 「葵うなぎ」 愛知の新ブランドは1匹でうな丼2杯分 値下げにも期待

CBCテレビ / 2024年7月23日 19時36分

CBC

うなぎの養殖で知られる愛知県西尾市一色町。

そこにいたのは大量のうなぎ。

通常のうなぎと比べると太さや長さが約1.5倍。

24日の「土用の丑の日」に合わせて販売される新ブランドです。

炭から炎が上がるほどに脂が多く、できあがりの大きさも違います。

試食した人は。

「大味じゃなくて、ふっくらして弾力がある感じ」

この特大うなぎ1匹から2杯のうな丼が作れるくらいということで、値下げも期待されています。

巨大化の秘密は“白い粉”

(兼光淡水魚 牛田貴仁さん)
「うなぎをメス化させる新技術となる『大豆イソフラボン』になります」

うなぎは稚魚のときにオス・メスが決まっていません。

養殖のうなぎは高密度によるストレスなどから9割以上がオスになります。

しかし大豆イソフラボンによって、メスが9割以上になることを愛知県水産試験場が発見したのです。

メスのうなぎはオスに比べて大きくなりやすく身も柔らかいため、うなぎのメス化が待ち望まれていました。

(兼光淡水魚 牛田貴仁さん)
「うなぎ業界の未来の宝」

ブランドうなぎの条件

この巨大うなぎのブランド名は…。

(ヤマヤ養魚 糟谷禎さん)
「『葵(あおい)うなぎ』ですね」

こう話すのは、西尾市から近い高浜市でうなぎ養殖に取り組む糟谷禎さん。

ブランド名は「愛知県」が決めたものですが、名乗れる条件があります。

(ヤマヤ養魚 糟谷禎さん)
「1匹330グラム以上で、メスのうなぎです」

しかも、ヤマヤ養魚が目指すのは、通常は養殖してから半年ほどで出荷されることが多い250グラムの状態を330グラム以上に育てること。

この養殖日数で条件を満たした「葵うなぎ」は、まだ世に誕生していないと話す糟谷さん。

(ヤマヤ養魚 糟谷禎さん)
「僕としては初めての挑戦。認めてもらいたい大きさです。あとは問屋さんが、目利きのプロが見て『葵うなぎ』か判断してくれます」

7月19日、糟谷さんが手塩にかけた、うなぎ6000匹の出荷です!

そして、問屋さんで大きさごとに選別です。

“葵うなぎ”はいたのか…?

果たして、この中に土用の丑に店頭に並ぶ「葵うなぎ」はいたのでしょうか?

(兼光淡水魚 伴哲郎さん)
「300グラム…、280グラム」

そして、最後の1匹は。

(兼光淡水魚 伴哲郎さん)
「(Q:『葵うなぎ』は?)いなかったですね」

結果を糟谷さんに報告すると。

(ヤマヤ養魚 糟谷禎さん)
「僕の中では『いたかな』と思ったんですけど残念ですね。今回を踏まえて盆明けぐらいから、また順次『葵うなぎ』になるような、うなぎを出荷していきたい。期待していてください」

西尾市一色町に負けじと三河地方の各養鰻業者の皆さんは『葵うなぎ』のブランド確立に向けて執念を燃やしています。

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