名古屋競馬場のイベントを巡る贈収賄事件 贈賄側の被告に有罪判決 「利己的な動機」名古屋地裁

CBC

名古屋競馬場のイベントを巡る贈収賄事件で、イベント会社の元社員の男に対して、名古屋地方裁判所は執行猶予付きの判決を言い渡しました。

判決などによりますと、岐阜県各務原市に住む元・イベント会社社員、石田竜規被告（34）は2022年、名古屋競馬場が名古屋市港区から愛知県弥富市に移転するのに伴って行われたイベントを巡り、運営業務を自身の関係会社が受注できるよう、愛知県競馬組合の元・総務広報課長、石黒弘喜被告（55）に賄賂として約340万円を渡した贈賄の罪に問われています。

21日に行われた裁判で、名古屋地裁は「利己的な動機に基づき積極的に犯行を遂行した。競馬組合の業務の公正さや信頼が大きく損なわれたことは明らか」などとして、懲役1年6か月の求刑に対して、石田被告に懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。