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キャベツ1ケース5000円の時も… 思わず「耳を疑った」から揚げ専門店は“何もかも値上げ”で苦渋の決断「値段に負けない商品を」

CBCテレビ / 2024年9月6日 17時23分

CBC

ブラジル産のもも肉のから揚げが食欲をそそる、名古屋のから揚げ専門店。

こだわりは、味付けに酒などを使っておらず「ハラール認証」も取得していること。

(ハッピーからあげ178 稲葉篤大将)
「娘の結婚相手がイスラム教徒の人で、ムスリムになったことをきっかけに、2019年からハラールのからあげを提供している。ムスリムの人にもたくさん食べていただけるのでうれしい」

しかし、店の経営は「何重苦だろう?」というくらい、厳しさを増しているそうで。

(稲葉大将)
「鶏肉高いし、油も高いし、もちろん小麦粉も高い。(から揚げ店を)やめる人も増えた」

1キロ200円台のときもあれば…倍以上の時も

コロナ禍前の2019年の鶏肉の仕入れ値は、1キロ200円台のときもあったそうですが、去年3月や4月には、輸入食材は不透明な国際情勢を背景に値上げの波を受けました。

その時は1キロ約500円と倍以上に。しかし、この1か月はドル売りが進み、円高が加速。5日の円相場は1時1ドル142円台に迫りました。そして鶏肉は1キロ400円台に。

(稲葉大将)
Q.経営は厳しいですか?
「もちろん、鶏肉の値段が倍になったから、から揚げの値段を倍にできるかといえば、そういうわけではないので」

食用油は…「しれっと下がらなくなった」

問題は食用油の高騰も…

(稲葉大将)
「一斗缶で2500円だったのが、今は4000円。(油の値段が)急にバーンと上がって、そこからしれっと下がらなくなった」

さらに、小麦粉は約20%の値上がり。メニューの弁当やから揚げ丼などに必要な米・調味料、さらにはパッケージも軒並み値上がり。

新米が順調に出回れば大丈夫、という声はあるものの…

(稲葉大将)
「(ご飯を)大盛り無料、おかわり自由で提供しているが、妻と考え直したほうがいいかもねと話していた」

駄目押しは、ことしの「猛暑」によるキャベツの高騰です。キャベツはから揚げに添える大事な食材です。

耳を疑うような価格…

(稲葉大将)
「(キャベツが1ケース)1000円とか1200円、1300円だったのが、5000円のときがあって、耳を疑った。そのときはぶっちゃけ格安スーパーに自分で買いに行った」

また、ガソリン代の高騰も追い打ちです。

平日は毎日愛知県内の大学や会社などにキッチンカーで出向き、ランチを提供する稲葉さん。

夏の週末は、音楽フェスや花火大会でも販売してきましたが、ことしは大雨で次々にとりやめに。

(稲葉大将)
「異常気象なのかな、もう本当にやられてしまう」

お伝えしたように、鶏肉・食用油・小麦粉・キャベツ・ガソリン・包装資材…何もかもが値上り。

苦渋の決断で去年、から揚げ3個で400円だったのを500円に値上げ。この先どうすべきか頭が痛いという稲葉さん。

(稲葉大将)
「必要であれば、必要なものは値上げして、ただその値段に負けないような商品は絶対提供したいと思う」

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