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親子4人殺害放火“未解決”事件20年 当日は次男の誕生日だった 被害者の姉「腹の底から笑うことはなくなった」愛知・豊明市

CBCテレビ / 2024年9月9日 17時29分

CBC

愛知県豊明市の住宅で親子4人が殺害され、放火された事件から9日で20年。事件は未だ解決していませんが、なぜ4人の命は突然奪われたのか。遺族や警察関係者が思いを語りました。

(天海としさん 62歳)
「9日が正悟の誕生日だったので、利代はいろいろ準備していたと思う。ハッピーバースデーの歌を歌って会えない時はおめでとうのメッセージを送っていた。それができなかったので」

20年前の9日、男の子の9歳の誕生日に事件は起きました。

2004年9月9日、豊明市沓掛町の会社員の住宅で妻の利代さん(当時38歳)と、3人の子どもの合わせて4人が何者かに殺害され、その後 自宅が放火されました。

「腹の底から笑うことはなくなった」

愛知県警はこれまで、延べ5万5000人の捜査員を投入しましたが、いまだ、犯人逮捕には至っていません。

これまでに数え切れないほどのチラシを配り、情報提供を呼び掛けてきた、亡くなった利代さんの姉「天海とし」さん。

(天海さん)
「子どもたちが『マミー』と呼んでくれていたので『天海』という名前を。下(の名前)は、利代の『とし』を取って『天海とし』で活動する決意をしました」

事件は、天海さんの人生を一変させました。

(天海さん)
「腹の底から笑うことはなくなった。このまま犯人が検挙されず事件が葬られたら、妹や子どもたちが生きた意味は何だったの」

事件を担当した 捜査一課次長の思い

9月6日、天海さんが向かったのは豊明市役所。事件を風化させないためにパネル展示を企画しました。

(愛知・豊明市 小浮正典市長)
「事件が解決するまで天海さんと寄り添いながら、いろいろな形で事件を絶対に風化させない活動をしていく」

(天海さん)
「すぐに解決する事件だと言われてきましたし、安心してあの子たちが天国に行けると思っていた。気持ちの中では張り詰めて、やらなきゃいけない、自分しかいないという気持ち。そんな中、切り刻まれるように心の痛みが体に出てきている」

事件を忘れられないのは、この人も…

当時、愛知県警の捜査一課次長として事件を担当した舘喜代孝さん。カメラの前で初めて語った思いとは…

(捜査一課次長(当時)舘 喜代孝さん)
「『被害者が刺し傷多数である』と。『母子4人が殺害されている』と一報が入った。焼けた跡のすさまじさはうかがえました。情報があれば、これを機に話していただきたい」

「確かに生きていた命を忘れないで」

事件が起きて9日でちょうど20年。

(天海さん)
「事件を諦めないで、そして勝手に終わらせないでください。確かに生きていた命がここにあったことをどうか忘れずにいてほしい」

警察や遺族は、改めて情報の提供を呼びかけています。

【捜査本部 電話番号】 0561ー39ー0110

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