海水浴場で脱走したペンギン ｢ペン｣ちゃん 約45キロ離れた海岸で保護 「写真をみると“ホンマや！”って」

CBC

ことし8月に脱走したペンギン、14日後に見つかり保護されましたが、その場所は約45キロ離れた海岸でした。

8月25日、愛知県の日間賀島で開かれていた出張動物園の撤去作業中に「事件」は起きました。

ペンギンを涼ませるためにスタッフが海水浴場で泳がせていたところ…。

（劇団ペンターズ 飼育員 今井亮輔さん）
「急にペンちゃんが私から離れて、何かの異常行動として速く泳いでしまうような行動が出て。興奮状態に陥ってしまって、そのまま海水浴場の侵入防止ネットの隙間を出てしまった」

「生存のリミットは1週間だろう…」

逃げたのは6歳のメスのペンギン「ペン」ちゃん。

スタッフや島民らで捜しましたが、その日は見つからず。

台風10号が近づいていたこともあって船を出すこともできず、捜索を続けるのも困難な状況でした。

（劇団ペンターズ 飼育員 今井亮輔さん）
「元々ずっと人間下で飼育されていた動物なので（生存の）リミットは1週間だろう…」

しかし、脱走から14日経った9月8日。

45キロ離れた場所でペンちゃん発見！

日間賀島から約45キロ離れた、愛知県知多市の海水浴場「新舞子マリンパーク」でレジャー客が発見！

駆けつけた飼育員が、無事にペンちゃんを保護しました。

ペンちゃんは脱走してから1週間後、日間賀島の南にある篠島で目撃情報が。

その後の詳しい足取りは分かりませんが、更に1週間かけて新舞子マリンパークまでたどり着きました。

その距離は、約45キロメートル。

少し体重は減っていたものの…外傷なく元気！

（劇団ペンターズ 飼育員 今井亮輔さん）
「見つけた方には申し訳ないですけど『ホンマかい』っていう気持ちがあった。でも写真をみると『ホンマや！』ってなって。急いで新舞子に向かって確保ができた」

保護されたペンちゃんは、少し体重は減っていたものの一切外傷もなく、普段通りエサも食べて元気だということです。

（劇団ペンターズ 飼育員 今井亮輔さん）
「（健康状態を）確認した上で、出張動物園の活動を再開できたら」

台風の荒波を無事乗り越えたペンちゃん。少したくましくなったかもしれません。