1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

5分ほどの日常会話だけでAIが「認知症」を判別!? 新技術の医療機器でカギとなる“言語密度”を測ってみた

CBCテレビ / 2024年9月17日 6時10分

CBC

9月16日は敬老の日。高齢社会の大きな課題が認知症対策ですが、「簡単な会話」だけでAIがその兆候を判断してくれる新しい技術が登場です。

(街の人)
「AIで解明できるのであれば、すごく良いことだと思います」
「映画の世界だなと感じる」

日常会話だけで認知症かどうかが分かるという新しいシステム。開発したのは、AIの医療分野活用を進める東京・港区の企業「FRONTEO」です。

(FRONTEO 豊柴博義取締役)
「アルツハイマー型認知症が予測できないか研究した」

3分~5分の“日常会話”のやり取りでAIが判定するというこのシステム。一体、どのようなものなのかを記者が体験すると。

Qどんな番組を作っている?
(記者)
「私はCBCテレビの報道部に所属していて、『チャント!』という情報番組を作っていて…」

仕事の内容について会話し、待つこと2分。

AIが分析する「言語密度」とは…結果は?

判定結果を示すこの表では、「異常なし」の結果に。

緑の領域は正常、黄色は軽度の認知障害、ピンクは認知症の疑いあり。赤いラインが右に行くほど認知症の疑いが高まります。

(FRONTEO:豊柴博義取締役)
「『言語密度』というものを使っている。一つの文の中に、どれぐらいリッチな(豊富な)情報を入れられているかを計算したもの」

会話の中に、どれだけ多様な情報が含まれているかや、“てにをは”などの助詞が抜けていないか、時間や場所の曖昧さなどをAIが分析して判断するといいます。

6.7人に1人は認知症に…

厚労省によりますと、認知症の患者は年々増加し、2022年の時点で443万人だったのが、2040年には584万人(推計)と約15年後には高齢者の6.7人に1人は認知症という社会が想定されています。

(FRONTEO:豊柴博義取締役)
「(システムを)生活の中に取り入れることで、もしかしたら改善したり、進行を遅らせたり、早期診断が今の時点では一番重要」

軽度の段階であれば、進行を遅らせる新薬も承認された中、このAIシステムは再来年までには医療機器として発売される予定で、認知症の早期診断に役立つ事が期待されます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください