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なぜ?台風14号「プラサン」日本へ向けて急カーブ 「台風としての寿命が延びたから」 温帯低気圧に変わった後も発達し… 大雨のおそれ 最新進路・雨風シミュレーション 【台風情報】

CBCテレビ / 2024年9月20日 20時59分

CBC

台風14号「プラサン」が日本列島に向けて、向きを変える見通しになりました。

台風が急に進路を東に変えたようにみえますが、実は少し違います。

台風は当初、20日(金)に熱帯低気圧に変わったあと、秋雨前線と合流して、温帯低気圧になり、東へ進んで日本列島に流れ込んでくる予想でした。

その場合は、予報円は描かれません。

ただ、台風としての寿命が延びて21日(土)に黄海まで進んだあと、温帯低気圧に変わる予想になり、予報円が延長されました。なので、急に東に進路を変えたように見えたかと思いますが、「前線の活動を活発化させる台風」としての意味合いは同じで、この3連休は、雨・風などへの警戒が必要です。

【画像で見る】台風の最新進路・雨風シミュレーション 21日(土)~22日(日)

温帯低気圧後に中心気圧が下がる=「発達」

注目は予報の「中心気圧」です。

【20日(金)午後6時の実況】
進行方向・速さ   北 ゆっくり
中心気圧      998hPa
最大風速      18m/s
最大瞬間風速    25m/s

【21日(土)午前6時の予報】
進行方向・速さ   北東 25 km/h
中心気圧      998hPa
最大風速      18m/s
最大瞬間風速    25m/s

【21日(土)午後6時の予報】
種別        温帯低気圧
進行方向・速さ   東北東 40 km/h 
中心気圧      994hPa
最大風速      20m/s
最大瞬間風速    30m/s

温帯低気圧に変わった後に、中心気圧が下がっています。これは「発達」するということを表すので、引き続き「雨」「風」ともに注意・警戒が必要です。

雨と風のシミュレーションでは、21日(土)朝には黄海に渦があり、ここに台風の中心があるとみられます。そこから東へ伸びる帯状の雨雲が「秋雨前線」です。

秋雨前線に台風周辺の湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発化して、その雨雲が北陸~北日本にかかり、大雨のおそれがあります。

22日(日)には、この雨雲の帯は南に下がり、西日本、東日本、北日本の広い範囲で大雨のおそれがあります。

この頃には温帯低気圧に変わりますが、低気圧の中心は北日本を通過し、雨だけでなく、広い範囲で風も強く吹く見込みです。

活発な雨雲は22日(日)の夜には太平洋側にぬける見込みですが、まだ九州南部は雨雲がかかる見込みです。

また、この3連休は、人気の観光地 韓国の釜山(プサン)や済州島(チェジュ島)でも雨や風の影響が。日本各地では警報級の大雨や暴風が予想されています。

警報級の雨風の予想

まず、警報級の「風」の予想です。22日(日)を中心に、暴風に警戒が必要です。

「雨」は、21日(土)~23日(月)にかけて警戒が必要です。

ただ、この雨は季節を一歩、秋へ進めます。

23日(月)以降はやっと秋の気配?

猛烈な残暑が続いていましたが、前線が南に下がる23日(月)以降は、これまでに比べ、気温が上がらなくなります。

予想最高気温は23日(月)には、晴れても35℃以上の猛暑日という所はなくなります。

この時期の平年の最高気温は東京で25~26℃ですので、まだ平年よりは高い状態が続きますが、朝晩を中心に、ようやくホッとできそうです。

ことしはかなりゆっくりですが、着実に秋は近づいています。

(気象予報士 桜沢信司)

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