自治体ブランドランキング 名古屋は何位？ 市民は堂々1位宣言も… 他県からは酷評「運転荒い みそカツ食べて胸焼け」

CBC

2日に全国自治体ブランドランキングというものが発表されました。これは、18万人が自分の住んでいない市町村を評価したもので、認知度やイメージでランキングされたものです。

ことし始めて行われた調査ですが、果たして「名古屋」は、何位にランクインしているのか、名古屋市民の予想を街で聞いてみると…

「これはさすがに1位ですよ！名古屋です！名古屋は1位です！」

自信満々の1位宣言と、熱い思いを抱えた名古屋市民！
果たして、名古屋の気になる順位は…

なんと…96位。この結果に名古屋市民は…

（名古屋市民）「まじっすか？うわー。ちょっとびっくりしましたね。落ちてる方かなと思いました。いやあもうちょっと頑張りたいですね、頑張ります！」

「残念です。低い…」
「悲しい…」

悲しみに暮れる名古屋市民。なぜこんな結果になったのか？名古屋以外から来た人たちに聞いてみると…

「あまり関わりたくない」「運転荒い」「味濃い」

（大阪から）
「（名古屋に）あんまり関わりたくないなぁと。元々は。最近は仕事の引き合いが増えたので、改めて名古屋と向き合ってみようかなと。元々のイメージは『だぎゃあだぎゃあ』『ドラゴンズ』『しゃちほこ』」

（千葉から）
「最初に思ったのが、やたらその辺りでクラクションを鳴らしているから、荒いなぁと思った」

このインタビュー中にも…「プッ！」とクラクションの音が。

（千葉から）
「こんな感じでクラクションを鳴らしたりとか（笑）」

（静岡から）
「大学で静岡から出てきた。来る前は『運転荒い』『味濃い』みそ味とか。すごくいいイメージを持って名古屋に来たかと言われたらそうじゃないかも…今は好きですけど」

（京都から）
「きょう引っ越してきたばかり。変わった食べ物が多いなと思っていました。濃い味の…胸焼けしそうなやつが多いなって。みそカツを昔食べて、めちゃくちゃ胸焼けした記憶がありますね」

厳しいご意見の数々。しかし！地元民からは真逆の声が聞こえてきました。

「名古屋飯おいしい」「住みやすい」

（名古屋市民）
「ご飯がおいしい」
「名古屋飯おいしいです！」

Q おすすめの名古屋飯は？
「みそカツです」

「名古屋は、大阪と東京の真ん中にあるので、交通の便もいいし、ご飯もおいしいし、住みやすいです。『他の県に出たくないな』と思うくらい名古屋に良さを感じている」

一方、東海3県でブランドランキング1位だったのは、三重県伊勢市。

伊勢神宮など観光地としてのイメージの良さが要因とみられています。他県から来た観光客に聞いてみると…

「歴史がある」「神聖なところ」「観光も食事も楽しめる」

（山形から）
「伊勢は神聖なところなので、歴史がある。気持ちが引き締まるというか。良いところだと思う」

（奈良から）
「自然が身近で、歴史も身近でいいなと思う」
「観光も食事もどっちも楽しめるのがいいかなと」

また、専門家は伊勢市についてこんな魅力を…

（麗澤大学　宗健教授）
「住み続けたい街ランキングを見ても、実は伊勢市は上位にくる。『歴史があっていい街なんだ』ということを、住んでいる方々も思っている」

伊勢市に住む人は…

（伊勢市民）
「（いいところは）伊勢神宮があるところと、人もすごく穏やかで優しい」
「山も近いし、海も近いし、なんでもおいしい」

岐阜県でも飛騨市や下呂市、高山市とランキングの上位にはお馴染みの観光名所が名を連ねています。

そんな中、世界遺産の合掌造りで知られる白川村に次いで、5位にランクインしたのが白川町。白川町がランクインした要因について、専門家は…

“○○村”と勘違いでランクイン？

（麗澤大学　宗健教授）
「白川村と白川町については、同じ“白川”なので、勘違いで（票が白川町に）入っていると思う」

白川町がランクインした要因について、専門家は「白川村」と間違えて票を入れていた人がいるのではないかと指摘。

白川村と白川町。名前はそっくりですが、距離にして100キロ以上、車で2時間以上かかるほど、離れています。SNS上では…

（SNS上の声）
「岐阜県って、白川町と白川村があってややこしいな」
「白川郷のある白川村とは別に白川町があって間違えた」

本当に間違える人はいるのか？実際に白川町に行ってみると…

（白川町民）
「（自己紹介で）『白川町から来ている』と話すと、『合掌造りのところですね』とよく言われる」

白川町の玄関口、JR白川口駅の売店を尋ねると…

（白川町観光協会　小川涼子さん）
「降りた途端に『あれ、白川郷の合掌造りがない』という人がいる」

そこでこの店ではこんな取り組みを…

間違えた人限定の「ラッキーボックス」？

（白川町観光協会　小川涼子さん）
「ラッキーボックスです。『白川郷だと思って下車してしまったあなたに、三角くじ抽選会にチャレンジしていただきます』」

なんと、白川村と間違えて訪れた人限定で、くじを引けば無料で白川茶などの特産品が貰える抽選箱を設置！

（白川町観光協会　小川涼子さん）
「『せっかく来たのに』と言われて、これを差し上げたら、“うれしい”と喜ばれる。皆さん来てください」

白川村と間違われないように。この思いは役場の車庫に納車されたマイクロバスにも…

「白川郷じゃないよ！白川町だよ！！」

（白川町役場企画課　田端大聖さん）
「白川郷じゃないよ！白川町だよ！！」

正面には、白川村ではないことをアピールする文字が。後ろには、白川町の魅力がデザインされています。

（白川町役場企画課　田端大聖さん）
「（白川村の）観光協会とかの電話番号を知りたいときに電話をかけてくるが、『ここ白川町です。すみません』ということがある。“白川”という言葉をみなさんに知ってもらえるのは、メリットでもあるのかなと思います」

CBCテレビ「チャント！」2024年10月3日放送より