自治体ブランドランキング 96位の名古屋市はイメージ悪い？ “よそ者が飛びこみにくい”地域との指摘も イメージアップするには…

CBC

（若狭敬一キャスター）
10月2日に「自治体ブランドランキング」が発表されました。
これは大東建託が調査したもので、全国の約18万人が自分の住んでいない市町村について評価し、自治体の認知度やイメージでランクを決めたものです。

（柳沢彩美アナウンサー）
ことし初めて行われた調査で、1位が北海道の函館市、2位が石川県の金沢市、3位が北海道の札幌市、4位は神奈川県の鎌倉市、そして5位は兵庫県の神戸市と観光地として有名な自治体がランクインしています。

そして地元、愛知県の名古屋市は…96位でした。

名古屋市は“悪いイメージ”？

（大石邦彦アンカーマン）
このランキング、自分の街は何位なのか、気になっている方も多いと思います。

300位までランクインした東海3県の自治体を見てみましょう。

全国には1700の自治体がありますから、300位に入ったら立派なものなんですが、三重県のトップは16位の伊勢市、続いて岐阜県のトップは33位の飛騨市、そして愛知県のトップは62位の豊田市となっています。

そして、96位だった名古屋市なんですが、100位までに入った政令指定都市の中では11番目。全国の政令指定都市は20市ですから真ん中ぐらいなんです。

ところが名古屋より上位の政令指定都市は、「悪いイメージ」が全て１ケタなのに対して、名古屋は唯一2ケタの14.5%。トップの札幌市が2.2%ですから圧倒的に悪いんです。

名古屋は“よそ者が飛びこみにくい”地域？

｢名古屋のイメージは、なぜ悪いのか？｣
名古屋文化研究家の川合登志和さんに聞いてみました。すると「名古屋は、よそ者が飛びこみにくい地域」という指摘が。

（柳沢アナウンサー）
何となく分かります、何となくね。良い意味で地元民が結集しているんです。

（大石アンカーマン）
そういうことなんです。名古屋市がある愛知県のデータを見てみますと、「3世代の世帯数」が日本一。おじいちゃん世代・お父さん世代・子ども世代で、それぞれコミュニティーがしっかりできているので、そこに入りにくいのではと。

また、愛知県は所得が全国2位で物価は全国平均以下と暮らしやすいので、地元愛も強くなり、地元進学率も高いことから結束力が強くなっていって、他の地域の人から敬遠されてしまうのかもしれませんね。

では、名古屋のイメージアップのためには一体どうしたらいいのか。
名古屋文化研究家の川合登志和さんは、「地元民は名古屋のPR大使になれ！」と話します。
名古屋の魅力を他の地域に行った時などに、もっと発信していただきたいと思います。