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最低賃金 全国の時給平均1055円にアップ…でも“103万の壁” 「バイト減らすしか…」働く側・雇う側それぞれの不安

CBCテレビ / 2024年10月4日 18時23分

CBC

10月から最低賃金が引き上げられましたが、景気が厳しい中、雇う側はもちろん働く側も手放しには喜べない事情があるようです。

時給1055円。10月1日から上がった最低賃金の全国平均額です。
引き上げ幅は過去最大。東海3県では…

愛知県が22円高い1077円で全国で5番目。

三重県はそこから54円安い1023円。

岐阜県はさらに22円安い1001円と、いずれも前に比べて50円程度上がりましたが地域の格差は存在します。

最低賃金引上げに…「うれしい」「厳しい」

最低賃金の引き上げに街の人は…

(街の人)
「基本のお金(時給)が上がったのでうれしい」
「(賃上げについて)特に何も言われていない。(最低賃金引き上げは)うれしいことはうれしい」


「長時間入れば入るほど(上昇分の)50円でも積み重なっていくとうれしい」

時給が50円上がったことは、素直にうれしいと感じているようす。

一方、雇う側は。名古屋の飲食店を取材すると…。

(かげ山 影山裕二店長)
「10月からは愛知県の最低賃金の(時給)1077円に引き上げようと思っています」

人件費増加…店長の働き増やして 値上げ回避

この店でも10月から一律1077円に引き上げ。
アルバイト全体で1か月に平均400時間ほど働いてもらっているため、時給アップを換算すると1か月に約1万2000円、年間約14万円の人件費増加になります。

(かげ山 影山裕二店長)
「大変厳しいです。最低賃金が上がることでお客さんに『値段上がりますよ』というのも失礼なので、値上げしないでおこうと思っている」

今回の賃上げによる人件費の増加分を、お客さんに負担させないため、シフトの時間を短くするなど、アルバイトの労働時間を減らし、その代わり店長自身が多く働くことで値上げを回避すると話します。

(かげ山 影山裕二店長)
「売上が上がったりすれば、逆に(時給を)もっと上げることもできると思うので、スタッフみんなで頑張ってやっていきたいなというのが正直なところ」

食料品に電気やガス。物価が軒並み上がる中、賃上げに見合うほどもうけが増えていくのかは不透明です。

「103万の壁」立ちはだかる

また、「賃上げ」を手放しでは喜べない人も…。

(街の人)
「どちらかというと扶養(の壁)の方が危ない。どこでも出せば入れるバイトだけど(シフトを)削られる。扶養調整と言われて」
「扶養の壁をもっと高くしてもらわないと、働きたくても働けない状況ができてくる」
「扶養が『103万の壁』がある」

収入が年間103万円を超えると所得税がかかる「103万の壁」。賃上げよりも税金を心配する人が多いのも現実です。

最低賃金をさらに1500円に引き上げると打ち出した石破新総理。確実な景気対策が求められています。

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