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生の鶏肉から70%検出される「カンピロバクター」 鮮度は関係ない! 1年で最も多い10月の食中毒

CBCテレビ / 2024年10月8日 16時23分

CBC

(柳沢彩美アナウンサー)
10月に入ってもまだまだ暑い日が続いていますよね。この時期に注意が必要なのが「秋の食中毒」。年間の食中毒の発生件数は、10月は100件以上と1年で最も多くなっています。10月は「カンピロバクター」など細菌による食中毒をはじめ、魚介類に介する「アニサキス」や、きのこ類での食中毒も増える時期です。

では、家庭ではどんなことに気をつけたらいいのでしょうか。たいや内科クリニックの林 安津美さんに「お弁当の食中毒対策」を聞きました。

まず、生野菜は水分が多いので特に注意していただきたいんですが、お弁当に欠かせない「ミニトマト」は、ヘタを取ってよく洗い拭いてから入れましょう。
これは、ヘタの部分に水分や菌がたまりやすいからです。

また、カレー粉や梅干しには殺菌作用があるので、これらをお弁当に活用するのもおすすめということなんです。また、梅干しは日の丸弁当のように、ポンと置くだけよりも、ご飯に混ぜ込むとより効果が期待できます。

では、食中毒ではどんな菌が多いのか。

鶏料理を食べて“カンピロバクター”に

名古屋市の過去5年間(2019年~2023年)で起きた食中毒の中で、最も多かったのが「カンピロバクター」で、41%を占めているんです。

最近も頻発していて9月は、名古屋市で13人、三重県津市で15人、三重県桑名市4人などが、カンピロバクターによる下痢や腹痛・発熱などの症状を訴えているということです。

皆さん全てに共通するのは、焼き鳥や鶏の刺身などの鶏料理を食べていたことです。

生の鶏肉に7割近く存在する「カンピロバクター」

鶏や牛の腸内に存在するカンピロバクターは、カットした生の鶏肉からの検出率は、67.4%(厚生労働省調べ)。

これは、新鮮なものには少ない、古いものには多いというわけではないため、生の鶏肉には、7割近くカンピロバクターがいると思っていいと思います。

症状は、腹痛・下痢・発熱・嘔吐です。さらには合併症として「ギラン・バレー症候群」という手足の麻痺や呼吸困難を引き起こすリスクも。

では、家庭でカンピロバクターの対策はどうすればいいのか。

75℃ 1分以上の加熱で死滅

カンピロバクターは熱に弱いため、75℃で1分以上加熱すると死滅します。中が白くなるまでしっかりと加熱することが大切です。

名古屋市の担当者によりますと、鶏肉のたたきや鶏のお刺身など、生や表面だけ加熱したものは、非常にリスクが高いということです。

さらに、調理の際に生の鶏肉を触ったら、まず石鹸で手を洗った後にアルコール消毒。これはダブルでやった方がいいということです。使ったまな板や包丁などは、中性洗剤で洗った後に、熱湯消毒か塩素系の漂白剤で消毒。

また、これからの季節、鍋料理で生の鶏肉を入れる場合は、取り箸を生肉と生野菜で分けることも大切です。
まだまだ暑い日も続きます。食中毒対策、油断せずにしっかりと行ってください。

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