卵の高値 ふわっふわ絶品オムライスを直撃! “あの卵”で単価アップを狙う 名古屋
CBCテレビ / 2024年10月15日 20時26分
食品の高値が続く中、“物価の優等生”とは呼べなくなってしまった「卵」に注目しました。
名古屋市西区にある「創作料理ARANCIA」。
人気は「ミルフィーユオムライス 夢の三段罪」。上からチーズオムレツ、シーフードピラフとチキンライスのオムライスの合わせて3種がのった、食べて「罪悪感」を感じるほどの豪華な一品です。
オムライスのメニューは約10種類あり、この日もランチ客の8割以上がオムライスを注文していました。
(20代女性)
「めちゃおいしい。卵がフワフワなのとチキンライスもおいしい」
(20代女性)
「大満足。次はまた予約して来ようって話していた」
一回落ち着いたが、また卵値上がり…
そんなお店に、卵の値段の影響は?
(創作料理ARANCIA 伊藤秀樹店長)
「(卵の)値上がり。1回落ち着いたが、また値上がりが。1個あたりにすると微々たるものになるが、ちりが積もると高くなる」
先ほどのミルフィーユオムライスには9個の卵を使います。卵の単価がお店の収支に直結するのです。
去年5月、卵の値段がピークの時は卵10個あたり278円でした。
ことしの4月にはやっと167円まで落ち着いてきましたが…。
(創作料理ARANCIA 伊藤秀樹店長)
「9月から1個あたり4円くらい値上がってきている」
9月に入り192円に、再び上昇傾向にあるのです。その原因は…。
(創作料理ARANCIA 伊藤秀樹店長)
「4月から8月は需要が追いついたが、餌代や光熱費が上がって、また卵1個あたりの価格が上がったのではと思う」
価格を据え置くための “秘策”
苦しい状況を乗り越えるため、苦肉の策も。
(創作料理ARANCIA 伊藤秀樹店長)
「昔は26センチのフライパンを使って大きくオムライスを作っていたが、今は24センチのフライパンを使っている」
値段を据え置くために卵の量を減らし、フライパンのサイズを変更したのです。
(創作料理ARANCIA 伊藤秀樹店長)
「20グラムだが卵を少し減らして、ご飯を増やして、もちっとふっくらさせて、コンパクトで大きく見せている」
さらに、こんな秘策も!
ニワトリの卵に加え、ウズラの卵をメニューに取り入れたのです。
ウズラの卵が貢献!物価高を生き抜く
(創作料理ARANCIA 伊藤秀樹店長)
「(ウズラ卵が)好きな人が頼んで客単価を上げるということで、やっている」
こちらニワトリの卵で作ったオムライスの上に、かわいいウズラの卵を8個トッピングした「うずら巣ごもりオムライス」。
口はトウモロコシ、目にはゴマを使っています。かわいいウズラの卵の動画を店のSNSで発信したところ、10万回以上再生されました。
お客さんも…。
(お客さん)
「“レインボーうずら”といって、(音楽グループの)三代目(J Soul Brothers)が好きなので、(ウズラを)三代目の推しカラーにして並べてもらった」
物価高は続いていますが、店長は店の売り上げを維持し、ランチは1000円を超えないようにしているそうです。
(創作料理ARANCIA 伊藤秀樹店長)
「1000円以上のランチはなかなか出せない、毎日は。みなさんの給料が上がってから徐々にと思っているが。どこかが上げないと上がっていかないと思っている」
直売所で人気!「ウズラ」の卵
一方、こちらの直売所で売られている「卵」は、生産者に大きな影響が出ています。
(訪れた人)
「25個の生卵と(水煮)100個入り」
売られているのはウズラの卵です。
14日、愛知県豊橋市にある日本で唯一の「うずら農協」には多くのお客さんが訪れていました。
(購入した人)
「卵全体が今高いから、ウズラも消費してみようかなと」
「(ウズラが)大量に余っていて、すごく安く買えるということで買いに来た」
通常、直売所では100個入りの水煮が1000円のところ「600円」で販売。
そのワケは…。
(豊橋養鶉農業協同組合 松ヶ迫準一さん)
「(ことし)2月の学校給食の事故で、ウズラの卵の出荷が止まった現状があって、ここで直売という形で販売している」
ことし2月、福岡県で小学1年の男子児童が、喉にウズラの卵を詰まらせて死亡した事故の影響で、学校給食での提供がストップ。今でも大量に在庫を抱えているのです。
歩く場所がないほどだった在庫が…
(豊橋養鶉農業協同組合 松ヶ迫準一さん)
「(ことし)2月の段階で(在庫は)10トンほど。今は3分の1ほど出荷量が戻っている感じ」
ウズラの卵を保管する倉庫を見せてもらうと…。
(豊橋養鶉農業協同組合 松ヶ迫準一さん)
「これが今の現状です。
(Q ここにある物は?)出荷の先が見えない商品。
(Q これでもまだ減った方?)全部、通路が埋まってしまうくらい、歩く場所がないくらいの数量だった」
給食向けに販売していた100個入りのウズラの卵。
バーコードが入っていないため、スーパーには卸せず、大口の消費先がなく困っています。
SNSで広がる “ウズラ応援団”
そうした状況を何とかしたいと、ことし3月に始めた直売所はXやインスタグラムで話題を呼び、多い日には全国から約700人もの人が訪れるといいます。
(購入した人)
「豊橋の住民としては何とか助けたいという思い」
「購買することで生産元を助けたい」
「ウズラは美味しいので、購入して自分たちも応援ができたらなと思うし、早くまた給食で出るといいなと思う」
直売所では、お客さんの声から誕生したウズラの“味玉”も販売しています。
(豊橋養鶉農業協同組合 松ヶ迫準一さん)
「皆さんにウズラは安心安全だよということ、豊橋のウズラは柔らかいよということを、安い価格で今、販売しているのでこれを機に分かってもらえたらなと思う」
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