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95歳おばあちゃんの「みたらし団子」に世界が注目 1本100円…インスタ再生は4000万回超え 70年間毎日コロコロと

CBCテレビ / 2024年11月6日 5時0分

CBC

愛知県西尾市の小さなお団子屋さん。
95歳のおばあちゃんが作る「みたらし団子」が、いま世界で注目を集めています。

細長く伸ばした生地をのせて、木型でおさえると…コロコロ出てくる16個のお団子。もう70年、毎日こうして団子を作っています。牧敏子さん95歳。

生地は米粉100パーセント。全て手作りです。

(牧敏子さん)
「疲れませんよ、昔からやっているから」

串に通すときには少し平たくします。火が通りやすく、タレがよくのるようにするためです。創業当時からこの形。

看板商品は1本100円の「みたらし団子」

愛知県西尾市の和菓子店「盛華堂」。

みたらし団子は店の看板商品、値段は1本100円です。

(客)
「いただきます、やっぱりうまいわ。うまいよ」


(敏子さん)
「真心がこもっとるでな」
(客)
「ここのみたらし団子ふわふわ」

常連のお客さんの目当てはお団子だけではありません。

(客)
「おばあちゃんにいつも会いにくる。おばあちゃん大好きなので、月1くらいで来ています」

「あと何買ってくれるだ?」客との会話楽しむ95歳

敏子さんは、来店するお客さんとのおしゃべりが大好き。

(敏子さん)「何本焼きましょう?」
(客)「5本」

(敏子さん)「5本…ちょっと待ってね。5本と?」
(客)「団子5本だけで大丈夫」

(敏子さん)「あと何買ってくれるだ?」
(客)「ハハハ営業ウマいな」

(敏子さん)「きなこおいしいよ」
(客)「じゃあ、きなこ団子1つ」

(敏子さん)「いっぱいきなこかけてあげるでな」

保育園のおやつにも登場して30年「この団子で育っています」

地元の人にとってこのお団子は、小さいころから慣れ親しんだ味です。

(客)
Qお子さんもよく団子食べる?
「保育園の給食に…給食のおやつに月に1回、ここのお団子が出る。だからみんな保育園の時から食べて『おいしい』って知っている」

実は地元の4つの保育園で月に一度、おやつにこのみたらし団子が出ています。

(白浜保育園 愛知・西尾市) 
「きょうのおやつは何ですか?」
「みたらし」
「みたらし団子」
「きょうのおやつはみたらし団子です。おかわりもあります」
「いただきます」
「んふっ(おいしい)」
「うまい」

もう30年も続いているおやつのお団子。多くの人がこれを食べて育ちました。

(西尾市吉良町民)
「母親が好きで買っていた。家で出ていた」
「団子で育っていますね」

夫を早くに亡くして…70年続けた団子作り

敏子さんが団子づくりを始めたのはここに嫁いだ70年前。

夫を早くに病気で亡くし、店の切り盛りと子育てを1人で続けてきました。

(敏子さん)
「水害、地震、空襲…いろんな場面に出合っている。主人が亡くなったのがいちばんつらかった」

インスタグラムで大反響 世界中からお客さんが…

そして、おばあちゃんの団子は今や世界にも知られる存在に。

ことし8月に投稿されたインスタが、再生何と4000万回超え。これを見てアメリカやオーストラリア、韓国など世界中から団子を買いにきています。

(敏子さん)
「まあ、うれしいね、この年になってこんなのが見られるなんて」

(客)「元気だね」
(敏子さん)「はい」
(客)「お友達に食べさせてあげたくて」
(敏子さん)「私はお客さんにパワーもらう。皆さん『おいしい』って来てくれるから、それを励みに頑張っています」

「おいしい」の笑顔のため。95歳の敏子さんはきょうもお団子を作り続けます。

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