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なぜ 風邪=急性呼吸器感染症が来年4月から5類に? 医療費など患者への影響は?学校は? 医師に聞いた

CBCテレビ / 2024年12月13日 20時6分

CBC

インフルエンザ注意報が各地で発令されています。そんな中、来年からは風邪も「5類」に分類されることになりますが、私たちの医療費にはどう影響するのでしょうか。

名古屋市中川区の加藤クリニックでは、13日午前9時から診療が始まりました。待合室には様々な症状を訴える患者が。

(加藤クリニック 加藤政隆院長)
「インフルエンザ陽性です。5日間はおとなしくしていて」

このクリニックでは11月から、インフルエンザに感染した患者が増えていると言います。

(患者)「せきと喉(がひどい)」

この70代の女性は今年、インフルエンザの予防接種も受けたということですが、12日に症状が現れ、13日朝に感染が判明。

(加藤クリニック 加藤政隆院長)「微熱でもちょっとしんどそうであれば、早めに医療機関にかかってもらって検査を受けて、早めに投薬してもらうことが大事」

加藤クリニックでは13日午前中に6人の患者の検査を行い、1人がコロナ感染。3人がインフルエンザA型とわかりました。現在流行するインフルエンザA型の特徴は、発熱や悪寒の症状を訴える患者が目立つということ。ただ、高齢の患者の中には発熱症状が出ない人もいるといいます。

医師「年末にかけてかなり流行するのでは」

13日朝の名古屋の最低気温は2.8℃と平年並みとなりましたが、今後はさらに冷え込みが予想されるということで…

(加藤クリニック 加藤政隆院長)「この低温、乾燥の状況を見て、年末にかけてかなり流行するのではないかという印象」

全国的に拡大しているインフルエンザの猛威。12月10日には三重県がインフルエンザ注意報を発令しました。さらに12日は、愛知県と岐阜県も発令。愛知県では、12月2日~8日までに県内195の定点医療機関から報告された患者数が、1医療機関あたり10.25人。岐阜県は10.54人で前の週からほぼ倍増しました。

家庭内感染は「30%」防ぐには…

(加藤クリニック 加藤政隆院長)「家庭内感染は何もしないと30%くらい(の確率)で感染する」

加藤院長は、一番多いといわれる家庭内感染を防ぐためにも、発熱だけでなく、喉の痛みや鼻水などの症状があれば、早めに受診することが大事だと念押しします。さらに。

(加藤クリニック 加藤政隆院長)「ワクチンを打ったからといって全員かからないわけではない。人混みに行くときはマスクを着用し、帰ったら手洗い、うがいをする。こういった日々の予防策が大事」

さて、インフルエンザ流行の話をお伝えしましたが、私たちがいわゆる「風邪」と呼んでいる「急性呼吸器感染症」が、来年4月からは季節性インフルエンザや新型コロナと同じ、感染症の「5類」に分類されます。では、なぜ、“普通の風邪”が5類に追加されるのでしょうか。専門家に聞きました。

背景には新型コロナのパンデミック

(名古屋大学医学部附属病院 救急科長 山本尚範医師)
「世界保健機関(WHO)の要請によるもの。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)があったが、新型コロナウイルスのような新しい感染症が世界で再び大流行することが心配されている。新しい感染症が出た場合に『すぐに捕まえることができるように調査の仕組みを整えてほしい』という要請。それに応えて日本政府も『5類にしよう』となった」

山本医師は、今回の5類への追加による医療費を含めた私たちの暮らしは「これまでと何も変わらない」と話します。

(名古屋大学医学部附属病院 救急科長 山本尚範医師)
「皆さんの生活にとっては、医療費の面でも治療内容に関しても、あるいは学校を休まないといけないかなどに関しても、基本的に何も変わらない」

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