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2025年「新型コロナ」新たなステージに?背景には…トランプ政権の厚生長官がコロナやワクチンを徹底調査すると明言【大石邦彦が聞く】

CBCテレビ / 2025年1月1日 9時2分

CBC

2025年が幕を開けた。早いもので、あれから約5年が経過し、2024年の訪日外国人の数は過去最多となり、すっかりあの暗黒の時代が記憶の片隅に追いやられている人も多いかと思う。しかし、決して忘れてはならない。

新型コロナウイルスの存在が中国武漢で明らかになったのが、約5年前の2019年の年末だった。当時はまだ中国国内の問題であり、まさか日本のみならず、世界中を巻き込むパンデミックになることを想像していた人は少なかったと思われる。

コロナウイルスは海を越え、瞬く間に世界中を恐怖に陥れた。かつて映画で見た「コンテイジョン」(2011年公開)の世界が現実となって、社会から人々の動きを奪い、日常を奪い、生き生きとした表情を封印させた。

「1日100万回接種」の始まり

大袈裟ではなく人類が滅亡へ向かっていくのかもしれないという爆とした不安が世界を支配していたようにも思われる。この不安の大きさが、コロナワクチンの待望論に繋がっていった。

コロナウイルス発覚から2年以上が経過した2021年2月頃から、日本ではようやく新型コロナワクチンの接種が始まった。当初は、感染すると重症化するとみられた高齢者や基礎疾患のある人が中心で、ワクチンが入荷され次第、60代、50代と年齢の高い方から順に接種が始まっていった。しかし、この旺盛な接種熱の影で、すでにもう一つの顔が垣間見えていたのだ。

私は、2021年夏頃、当時の菅義偉総理が発した「1日100万回接種」の大号令の下、コロナワクチン接種が大規模接種会場や個人接種が行われていたクリニックなどを取材していた。そこで、一人の医師に出会った。彼はワクチン接種を進める傍ら、警察から依頼を受けて様々な不審死などの死因を調べる監察医を務めていた。その医師が「昨夜、ある遺体を診たのだが…」と切り出し淡々と話を始めたが、それは私の脳の奥深くまで刺さり、その後の取材態勢を大きく変える端緒になった。

「ワクチンは体に証拠を残さない」

遺体は70代前半の女性で、生前は基礎疾患もなく、健康で元気な人だったという。様々な検査もしたが、決め手となる死因は見当たらない。しかし、唯一気がかりがあったという。それは、前日にコロナワクチンを接種していたことだった。当時、ワクチンに関して知識が脆弱だった私は「因果関係はわからないのですか?」と質問すると、耳を疑うような言葉が返ってきた。

「毒物は体に証拠を残すが、ワクチンは体に証拠を残さない」

接種後に、様々な副反応で長期体調不良になり今なお社会復帰できない人、大切な人を失い、深い悲しみを抱えている遺族ら100人を超える人たちを取材してきた。彼らを苦しめているのが、コロナワクチンが原因かどうかの決定的な証拠だ。

国の副反応疑いは3万7000件を超えていて、死亡疑いは2200件以上と多数報告されているが、死亡とワクチンの因果関係が認められている事例は、これまでで僅か2件しかない。その他の99%は評価不能、つまり「わからない」のだ。国は、ワクチン接種後の副反応の調査もしているし、治療法の研究もしていると胸を張るが、状況を変えるような成果は見えていない。

やはり、ワクチン接種を主体的に進めてきた国が、自分たちの非を認めるような調査はできないのではないか?遺族らからは、そのような言葉も聞かれた。国の対応には限界があるのか。

2025年「新型コロナ」新たなステージに?

しかし、今年は新型コロナに関して、新たなステージに入る年になるかもしれない。なぜなら、4年ぶりに返り咲くアメリカのトランプ政権の厚生長官にロバート・ケネディ・ジュニア氏が就任し、コロナやワクチンについて徹底的に調査すると明言しているからだ。

ワクチンなどにも懐疑的なケネディ氏が就任すれば、宣言通りワクチンの調査は徹底的に行われる可能性があり、保健政策の大幅な見直しが行われるだろうとアメリカメディアも予測する。

コロナワクチンを始め、本格的なコロナ禍の検証も進んでいない中、アメリカでどんな調査が行われ、どんな結果が出るのか。世界中で唯一定期接種を行うなど、コロナワクチン接種をコロナ対策の柱に据える日本が最も熱い視線を注いでいるのではないだろうか。

【CBCテレビ 解説委員 大石邦彦】

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