レスリング藤波朱里選手の新たな目標 53キロ級→57キロ級に上げて3年後のロサンゼルスオリンピックで2連覇

CBC

パリオリンピック™で金メダルを獲得したレスリングの藤波朱理選手（21）。次の目標を聞きました。

（藤波朱理選手）
「パリオリンピックで金メダル獲得してきます」

三重県四日市市出身の藤波朱理選手。この宣言から3か月後、女子53キロ級でパリオリンピック決勝の舞台に臨みました。圧倒的な力を世界に見せつけ…金メダルを獲得！

（藤波選手）
「オリンピック最高！レスリング最高！」

世界を沸かせた瞬間から、はや5か月が経過し、藤波選手はすでに新たな目標を見据えていました。

（藤波選手）
「（2024年は）夢がかなった一年であり、夢ができた一年」

金メダル獲得した2024年　おみくじは「末吉」だった⁉

2024年1月の初詣。おみくじを引くと。

（藤波選手）
「なんでやねん…末吉」

藤波選手にとって飛躍の年となった去年。微妙なおみくじの結果でスタートしました。どんな年にしたいのか、漢字一文字で聞いてみると。

（藤波選手）
「ことしの一文字は『金』です」

2月には、所属する日本体育大学から名門・至学館大学に出稽古へ。3月には左ひじのケガで手術をするも、驚異の回復力で5月には練習に復帰。さらに母・千夏さんがサポートのため、上京してきたのです。

（母・千夏さん）
「そばにいて身の回りのことができるということは、朱理が少しでも競技に集中できる環境ができて良かった」

家族の献身的なサポートのおかげもあり、万全の状態で臨んだパリオリンピックで宣言通りの金メダル。そして…

4年間我慢した「ラーメン」を解禁！

去年8月「チャント！」に出演した際には、オリンピックのため4年間我慢していた大好きなラーメンを解禁！

（藤波選手）
「“金”取って良かった～。マジでおいしいです！うま！」

Qまたラーメン我慢しますか？

（藤波選手）
「ラーメンも4年に1度にしたいと思います！やっぱり今のナシで！（笑）」

歓喜の金メダル獲得から3か月後。藤波選手が復帰戦に選んだのは、11月に行われた東日本大学女子リーグ戦でした。

2024年最後の公式戦で藤波選手は、オリンピック金メダリストの力を存分に見せつけ、自らの連勝記録を139にまで伸ばします。

新たな目標は、「3年後…階級をアップしてオリンピック2連覇」

（藤波選手）
「明けましておめでとうございます」

三重・いなべ市で1月5日から練習をスタートさせた藤波選手は、新たな目標を見据えていました。それは。

（藤波選手）
「オリンピック前から、53キロ級というのは一区切りかなと思っていて、階級をアップしてのオリンピックの2連覇」

新たな目標とは、3年後に開催されるロサンゼルスオリンピックでの連覇達成！そして、階級を53キロ級から57キロ級に上げることを決断したのです。

（藤波選手）
「自分の身長（164センチ）とか、53キロに減量する過程でも、自分のベスト体重は57キロぐらいだとすごく感じていたので、（階級を）57キロに上げることで新しいチャレンジになるのではないか」

コーチの父も期待！「勝負に対する不安はない」

父でコーチの俊一さんも、このチャレンジに期待を寄せます。

（父・俊一さん）
「階級を上げるということは、それだけ体重を増やせる、体力がつく。ということは、けがの心配もなくなったということで、勝負に対する不安はないですね」

階級を上げてオリンピック連覇を達成すれば、女子レスリング史上初の快挙となります。新たな挑戦を始める藤波選手の今年の漢字はもちろん！

（藤波選手）
「挑む！挑戦者の気持ちを忘れないという思いと、57キロ級に挑むという思いを込めて、この挑戦の『挑』にしました」

2028年開催のロサンゼルスオリンピックへ、新たな藤波選手が始動します。