はだか男数千人がもみ合う「国府宮はだか祭」来月10日に迫る! “厄を背負った”神男「首のむち打ちは治りました」
CBCテレビ / 2025年1月15日 17時33分
1000年以上の歴史を誇る天下の奇祭。愛知県稲沢市の「国府宮はだか祭」。
初の女性参加となった去年に引き続き、ことしは何か新たな展開を見せるのでしょうか。まつり開催直前、直撃です!
(大石邦彦アンカーマン)
「こちらの参道は例年、神男を触って厄を落とそうと、数千人の“はだか男”たちが集います。お祭りまで1か月を切りました。どんな状況なのか取材します」
尾張地方に春を告げる祭りとして知られる、愛知県稲沢市で行われる「国府宮はだか祭」。神男に触れて1年の厄を落とそうと、下帯姿の男たちが激しいもみ合いを繰り広げる伝統神事です。
4年ぶりにコロナ禍の制限が撤廃され、完全開催となった去年は、1200年以上の歴史で初めて女性が神事に参加し、新しい時代の祭を印象付けました。開催まで1か月を切った中、果たしてことしは…
去年は初の女性参加 ことしの神事のにぎわいは?
Q去年は「はだか祭」初の女性参加でしたが、盛り上がりましたか?
(尾張大國霊神社 山脇敏夫宮司)
「いろいろな意見もあったが、最終的には非常に好意をもって見られていた」
Qことしはどんな「はだか祭」になりそうですか?
(山脇敏夫宮司)
「これは(ふたを)開けてみなければ分からない。天候にもよります。ただし年々はだか男の数が減っている。これも、コロナが完全に明けたことしからは、少しは戻るかもしれない」
はだか男の参加者は、コロナ禍を除いても徐々に減る傾向にありますが、ことしは「かつてのにぎわいを取り戻すのでは?」と神社は期待を膨らませていました。
(大石)
「はだか祭の準備、着々と進んでいます。関係者の桟敷席と、一般の桟敷席があり、一席2万円です。実は稲沢市のふるさと納税の返礼品になっています。それだけ稲沢市を代表する祭りということですね」
「はだか祭」の準備に…歴代の神男たちが!
神社の境内で、祭りの準備をしていた人に聞いてみると…
(伊藤竜太郎さん)
「『はだか祭』の準備。これがちょうど柵の基礎で、ここ(柵の内側)で“はだか男”のもみ合いが行われる」
実はこの方々…
(伊藤さん)「神男も奉仕しました。大昔に。昭和62年(1987年)」
(山田和義さん)「平成15年(2003年の神男)です」
伊藤竜太郎さんは1987年の神男、山田和義さんは2003年の神男でした。
Q「はだか祭」はどんな存在?
(山田さん)「この辺りの地域の人は、お正月よりも『はだか祭』。『はだか祭』が終わらないと一年が始まらない」
Q25年以上「裏方」で参加してみてどう思う?
(田中雄一郎さん)「(はだか祭に)携わらせてもらうことが、ありがたいし、うれしい」
命がけの激闘「はだか祭」去年の神男の傷痕は?
神男が命がけで目指すのが「儺追殿」。背負った全員の厄が、祓い清められます。
(伊藤さん)「(神男を)引き上げる人が3人いるが、(儺追殿の柱が)綱で擦れて、こんなふう(ささくれ)になる」
(大石)「命綱を引っ張るときにできた“ささくれ”なんだ。激闘の証ですね」
去年、神男として“もみ合いの渦”をくぐり抜け、無事、儺追殿にたどり着いた大桒佑起さん。あれから1年。いまは…
(大石)「バイク屋さんをしているんですね。髪の毛が生えてる!これは地毛?」
(大桒さん)「地毛です。生えています」
(大石)「1年でこんなに生えたんですね。立派なお店じゃないですか」
(大桒さん)「そうでもないです。まだまだ修行の身なので」
愛知県長久手市でバイクショップを経営している大桒さん。儺追殿にたどり着いた時は傷だらけでしたが、体にはまだその“痕跡”が。
Q首のむち打ちは治りましたか?
(大桒さん)「もう治りました。全然痛みもないし、ちょっと擦り傷がある程度。この辺が全部そう。名誉の勲章だと思っている」
神男の大役を務めあげ、この1年、何かいいことはあったのでしょうか?
去年の神男「みなさんの厄を僕が背負った」
Q店の売り上げは上がった?
(大桒さん)「グッとは上がっていないと思う」
Q神男になっていいことがあるわけではない?
(大桒さん)「みなさんの厄を僕が背負ったので、この一年。それまでは本当に何もないことを祈るしかない」
そう、参加者全員の厄を引き受けるのが神男。逆に、次の祭り開催までの1か月弱、無事で過ごせるよう祈っているそうです。
ことしは神男を護衛する立場になる大桒さん。どんな気持ちで望むのかを聞いてみると…
(大桒さん)
「僕が先輩に教えてもらったことを、次の神男にしてあげられたらと思っている。引きたくないし、逃げたくもないし、ビビってもいけないので、その3つを心がけて渦の中に入っていこうかなと思う」
大桒さんの思いを受け継ぐことしの神男は、だれになるのでしょうか?
ことしの「国府宮はだか祭」は、2月10日に開かれます。
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