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2歳、中学生の娘、母親が“共倒れ”でSOS インフルエンザ流行で依頼急増 医師が患者の自宅へ出向く「家来るドクター」密着

CBCテレビ / 2025年1月20日 18時2分

CBC

(コールセンター 17日)
「お電話ありがとうございます。『家来るドクター』です」

ここは愛知県北名古屋市にある「家来るドクター」の事務所です。夜間や休日でも、医師が直接患者の自宅に出向いて「往診」したり、「オンライン診療」を行ったりしています。

インフル流行で1日に受ける電話は“普段の倍”

(「家来るドクター」往診医 島原立樹医師)
「何人か子どもがいて一緒に病院に連れていくのが難しかったり、高熱で家から出られないとか、そういうときに依頼してもらうことが多い」

12月から流行の勢いが増したインフルエンザ。1日に受ける電話は、普段の倍の30件ほどだと言います。

20代の男性から依頼が…

この日の夜も。
(医師)
「こんばんは、家来るドクターです」

助けを求めていたのは20代の男性でした。

(医師)「さっそく検査させていただきますね。きのうからの発熱でしたよね」
(男性)「そうです」
(医師)「熱以外の症状はどんな感じですか?」
(男性)「咳が出るのと痰が絡む…」
(医師)「職場でインフルエンザの人がいるということですよね」
(男性)「はい…」

男性は1週間前から咳が出始め、前日からは38度を超える高熱。検査の結果は?

(医師)
「A型のインフルエンザの線(陽性)が出ていますね。では、一般的に一番出される飲み薬を出しておきますね」

男性には治療薬が処方されましたが、医師は顔を曇らせます。

(診察を終えた医師)
「咳止め薬とか鼻水に効くの薬が、なかなか入ってこない状況が続いている。代用となる漢方薬を提案して、希望する人には出している」

年末ごろから一般的な「風邪薬」が不足している状況に加え、インフルエンザの治療薬もなんとか対応しているということでした。

母親、2歳の娘、中学生の娘まで

続いて訪れたのは、愛知県春日井市の家族で共倒れという深刻な状況に陥っているお宅。前の週に母親、前日には2歳の娘がインフルエンザ陽性と診断されていました。そして、この日は中学生の娘が39度の高熱で助けを求めていたのです。

(医師)
「早速検査させてもらいます…A型のインフルエンザ(陽性が)出ていますね」

猛威を振るうインフルエンザ。医療の最前線で、いま起きていることは?

A型の後はB型の流行期に…

(医師)
「実際にインフルエンザと診断がつくのは6割くらい。去年の年末から爆発的な流行が始まっているので、インフルエンザが多いなという印象」

加えて、全体の1割ほどが新型コロナウイルスの感染者からのSOSだと言います。この日は結局、8人の「往診」を行い、4人がインフルエンザ陽性と診断されました。今後の流行はどうなると見ているのでしょうか。

(「家来るドクター」往診医 島原立樹医師)
「例年の傾向でいくと、A型のインフルエンザは少しずつ落ち着いてきて、今度はB型のインフルエンザが流行の時期に入ってくる。3月~4月くらいまでは(感染者が)多い状況が続く可能性がある。インフルエンザに限らずコロナもはやっているので、今後も注意が必要」

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