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「地盤沈下」最大 7.7cm リニア工事が原因か…近所の人「(工事を)反対するだろう町民は」岐阜・瑞浪市

CBCテレビ / 2025年1月22日 18時47分

CBC

開通が待たれるリニア中央新幹線。そのリニア工事が原因とみられる「地盤沈下」が起きているのが、瑞浪市大湫町です。

トンネル工事が進む岐阜県瑞浪市では、これまで井戸やため池の水位低下と、地盤沈下が確認されています。地盤沈下は、去年8月末時点で最大2.4センチでしたが、1月18日までに最大7.7センチの地盤沈下が起きているとJR東海は話しています。

22日に訪ねたのは、瑞浪市のトンネル工事現場近くに住む大内延男さんのお宅。

「変わらない。前よりひどいかもしれない」

去年10月に訪ねた時には…。

(大内延男さん)「また下がっている。ここが特にひどいね、この真ん中」

さらに扉を閉じようとすると…

(大内延男さん)「閉まらない戻っちゃう」

大内さん宅は、去年7月ごろから敷地の片側が下がり続け、扉が閉まりにくくなったり、コンクリートにひびが入ったりと、地盤沈下が原因とみられる影響が出ていました。

この時の取材から約3か月が過ぎましたが、不具合はそのままだといいます。

(大内延男さん)
「変わらない。前よりひどいかもしれない」

JR東海はこれまで、地盤沈下とトンネル掘削工事の因果関係について「工事で地下水が抜けた影響の可能性は否定できない」としていましたが、1月18日に開いた大内さんら大湫町民向けの住民説明会では「これまでの調査の結果、工事による地下水の水位の低下が、地盤沈下の原因である可能性が高い」と説明。

原因はトンネル工事だというニュアンスが一段強まった表現です。

去年9月に取材をしたときには、「(工事は)取りやめようと言っても、止まるものではない。被害を少なくしてほしい」として、リニア計画そのものに反対はしていないと話していた大内さん。

1月18日の住民説明会で感じたことは…

「反対するだろう町民は」

(大内延男さん)
「(工事が)今後再開した場合は、おそらく反対するだろう町民は。僕も反対。これだけ沈下しても、JRは対応が悪いからね」

地域の農業用ため池の「水枯れ」なども起きていて、不安が長引いていることに対して、いつ安心して生活できる元の状態に戻れるのか?住民説明会に参加しても、まだ腑に落ちていないと話します。

試しに、家の床に乾電池を置くと…

転がりました。

(大内延男さん)
「傾いているんじゃないかと思う」

そして、トンネル工事が進む岐阜県中津川市でも新たに分かったことが…

JR東海は、岐阜県で開かれた環境影響評価審査会で、中津川市で工事が進む駒場トンネルの真上にある市道で、3センチを超える路面の低下が起きたと22日、明らかにしました。

JR東海は道路面の低下について、3センチを超えた場合は中津川市への連絡を、5センチを超えた場合は道路補修の協議を行うと、市と取り決めています。

JR東海によりますと、現時点で通行止めなどの影響はなく、今後、掘削方法を見直すなどの対策を取り、工事を進めるとしています。

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