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白川郷は人気だが…美濃地方は日帰り客ばかりの“通過地点”に 岐阜県知事選の候補者「単発ではないモデルコースを」「財政的なバックアップを」

CBCテレビ / 2025年1月24日 17時46分

CBC

26日が投開票日の岐阜県知事選。多くの観光名所に恵まれた岐阜県ですが、その豊富な「観光資源」が活かしきれていない課題に直面しています。

真っ白に雪化粧した世界遺産・白川郷の合掌造り集落。1月13日から毎年恒例のライトアップが始まり、雪に覆われた「かやぶき屋根」が、暗闇の中で幻想的に浮かびます。そこには、たくさんの観光客が。

(埼玉から)「最高です。日本に生まれて良かった」
(オーストリアからの留学生)「とても楽しい。ここはきれい」

こうした豊富な観光資源は岐阜県ならではの強み。

コロナ禍が明け、高まる観光需要を背景に、去年、岐阜県に宿泊した外国人観光客は過去最多を記録。特に観光産業が盛んな岐阜県にとっては、外国人観光客は欠かせない存在です。

「東濃とか西濃とかは、回復が遅れている」

古い町並みで知られる県内有数の観光地、高山市。やはり、外国人観光客で連日、賑わっています。

(ニュージーランドから)
「高山は美しい。とても気に入りました」

(フランスから)
「とても良い。山を見に来た」

しかし、白川郷や高山市など、飛騨地方の観光地が盛り上がりを見せる一方で、こんな課題も…

(岐阜県観光国際政策課 浅井珠美課長)
「県全域でいいますと、特に県南部、東濃とか西濃とかは回復が遅れている」

県内には、岐阜市の鵜飼や関市の刃物作りなど、美濃地方にも人気の観光地はあるものの、知名度が高い飛騨地方と比べれば、客足はまだまだ遠のいている状況です。

美濃エリアに泊まらず“通過地点”に

例えば、長良川の鵜飼で知られる観覧船のりば近くの岐阜市川原町。

美濃和紙を使った伝統産業の和傘や水うちわの店など、高山市と同じく風情漂う古い町並みが魅力ですが、観光客の数は決して多くはありません。この町の老舗旅館「十八楼」の代表は…

(十八楼 伊藤豊邦 専務取締役)
「名古屋で泊まるか、美濃エリアで泊まるかで、名古屋で(宿が)取れると、こちらに泊まらず通過地点になってしまうことは、よく聞く。宿泊につなげないと、経済波及効果に雲泥の違いがあるので、宿泊につなげる努力が必要」

実は、岐阜県を訪れる観光客は、美濃地方を中心に日帰り客が多く、県全体でみても8割以上が日帰り客。平均消費額は約3800円と、宿泊客の7分の1に過ぎません。観光客の人数が多い割には、あまり潤っていないのが現状です。

こうした課題に対して、県知事選の候補者の考えは…

財政的なバックアップが必要

(江崎禎英候補)
「『あれがいいですよ』『これがいいですよ』と単発でいってしまっているので、まずはモデルコースを作る。岐阜の人じゃなくて、県外の人や外国人にも発見してもらえるよう取り組む」

(和田玲子候補)
「観光地のPRができていないし、支援も不足していると思うので、財政的なバックアップが必要だと思う」

新しい県のリーダーは、恵まれた観光資源をどのように活かすのか。岐阜県知事選は26日投開票です。

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