「ことし豊作」三重県産“のり”…それでも去年1枚24円→今年30円超 安くならないワケ
CBCテレビ / 2025年2月3日 16時47分
三重県鳥羽市の「海の博物館」では2月1日、昔ながらの「手すき」による板のり作りの体験会が行われました。
これは、1960年代中頃まで行われていたのり作りを体験してもらおうというもので、この日は19人が参加。
鳥羽市でとれたのりを水洗いし包丁で細かく刻んだあと、木の枠に流し込み、縦横20センチほどの板状にしていきました。
ここでも海苔の値上がりについての声が聞こえてきました。
(参加者)
「のりの値段が上がっていくと食べづらい」
(参加者)
「のりは高くて買えない」
「昨年は海水温が下がらず不作だったが…」
三重県で作る海苔の生育状況は実際どうなのか?伊勢市の業者に伺いました。
(MSK水産 豊田有基代表)
「去年は不作だった。海水温が高くて漁期が例年よりも遅いスタートだったが、ことしは三重県全体で豊作」
三重県ではここ数年、海水温が高い状況が続いたことなどから、のりの生育に悪影響を及ぼし、2021年には生産量が過去最低となりました。
しかし、ことしは年明けから伊勢湾周辺の風が強く海水温が下がったことや、暑さに強い海苔の品種改良を進めてきたことが功を奏し、量、質ともに良い出来だと言います。
MSK水産では1日に15万枚の出荷を見込んでいます。その一方で…
それでも…のり1枚24円→30円超
(MSK水産 豊田有基代表)
「有明海の近年の不作で、三重県の単価が上がっている」
全国有数ののりの産地、九州・有明海(ありあけかい)ののりの不作の影響は3年ほど前から続いていますが、三重県の海苔の値段にも波及し、去年は1枚24円から25円だったものの今年は30円を超えるまでに値上がり。
燃料費の高騰などの影響もあるため、三重県では豊作でも消費者にとってはその恩恵をあまり感じられない状況がしばらく続きそうです。
地元漁協は生産者側の思いをこう代弁します。
(伊勢湾漁業協同組合 黒田秀夫参事)
「(一昨年と比べ)1.5倍以上値上がりしている。燃料なども値上がりしているので、どうしてもそれくらいは上げないと生産者も経営していけないというのが現実」
この記事に関連するニュース
-
恵方巻きにも値上げの波 平均136円値上げで1090円超 「縁起物なので…」あきらめの声も
CBCテレビ / 2025年2月3日 16時21分
-
海の博物館で昔ながらの手すき海苔づくり 親子連れらが「貴重な体験」 三重・鳥羽市
CBCテレビ / 2025年2月2日 0時16分
-
記録的不作で「のり」高騰、価格3倍に おにぎり・恵方巻も…
日テレNEWS NNN / 2025年1月28日 21時24分
-
海水温の高さが原因か…養殖牡蠣の成長が遅く身も小さめ 水揚げしたうち7割ほどが死んでいた牡蠣小屋も
東海テレビ / 2025年1月21日 22時12分
-
【2025年 食卓事情】“食品値上げラッシュ”に“コメ騒動”で明け暮れ…年明け一週間…今後の展望やいかに(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2025年1月8日 17時22分
ランキング
-
1【速報】気象庁と国土交通省が緊急会見 「この冬一番の寒気」で大雪が数日続く見込み
日テレNEWS NNN / 2025年2月3日 14時12分
-
2《捜査当局は見た》給料が安いわけでも、ギャンブル依存症でもない…水原一平が大谷翔平の約26億円を盗んだ“本当の理由”
文春オンライン / 2025年2月3日 6時0分
-
3下水道管調査にドローン 水流れていても安全に 道路陥没事故で注目
毎日新聞 / 2025年2月3日 16時0分
-
4幻と消えた「手賀沼ディズニーランド」計画。なぜ“常磐線の我孫子駅”近くの“日本一水が汚い湖沼”に誘致しようとしたのか
日刊SPA! / 2025年2月3日 8時52分
-
5私人逮捕系YouTuber・今野蓮被告らに執行猶予付き有罪判決 東京地裁
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年2月3日 12時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください