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葉物野菜が高すぎる…青果店「仕入れ値は1日 5~6万上がっている」品種改良行う会社「高温や乾燥に強い野菜を」

CBCテレビ / 2025年2月11日 19時32分

CBC

(大石邦彦アンカーマン)
 「名古屋市千種区にある八百屋さん、今どんなお野菜が高くてどんなお野菜がお値打ちなのか、聞いてみましょう」

名古屋市千種区で60年続く青果店、キタオト。野菜の価格をチェックしました。

キャベツの値段は落ち着いたのか?

(キタオト 早川雅元さん)「(キャベツは)若干安くなった。前は500円くらいしていた、この大きさで」

(大石)「かなり小玉ですよね。これが今1玉で250円。本来だといくらくらい?」

(早川さん)「本来だと150円くらい」

(大石)「キャベツがこんなに高かったことはありますか?」

(早川さん)「ないない。こんなに高いことはない」

春キャベツの登場でキャベツ全体の値段は多少落ち着いてきたといいますが、例年と比べると高値の傾向は続いています。さらに…。

(大石)「うわ、白菜の存在感がないですね…玉では売っていないんですか」

(早川さん)「玉で買う人がいないもの」

白菜は、この日4分の1カットが170円。例年だと100円ほどです。

(早川さん)
「信じられないでしょう。これくらい買ってあげないと生産者も生活があるから。肥料や農薬、なんでも高い」

仕入れ値は1日 5~6万上がっている

この店ではニンジンやレンコンなど、根菜類の価格は例年並みですが、キャベツや白菜、レタスなどの葉物類は高値が続いています。

(大石)「野菜が高値の今、売り上げは落ちていますか?」

(早川さん)「売り上げはそんなに落ちていないが、仕入れ値が高い。払うのが大変。(仕入れ値は)5~6万上がっている。1回で。厳しい」

この野菜高騰は、天候不順が大きく影響しているのはご存じの通り。そこで、愛知県美浜町にある野崎採種場を訪ねました。

明治時代から野菜の品種改良行う会社を訪ねると…

(大石)「こちらはどんな農場?」

(野崎採種場 野嵜敦嗣社長)「品種改良を行っている会社。品種の比較をしている」

野崎採種場では1885年・明治18年ごろから、140年にわたって白菜やキャベツ、ブロッコリーなどを中心に品種改良を行っています。

(大石)「いただきます。みずみずしい!甘い!噛むと水分が、白菜ジュースのように…ジューシー」

会社の創始者の野崎徳四郎は、約10年にわたり白菜の品種改良を重ね、葉が重なって玉型になる「結球白菜」を生み出した人です。

現在野崎採種場は、約20種類の白菜のタネの育成元です。高騰が続いていることについて伺うと。

(野嵜社長)「白菜に限らずいろんな野菜が高いと思うが、やはり品物不足からくる。なぜ品薄になったかというと生育不良。去年の8月、9月の高温とその後の乾燥。雨が非常に少なかった」

(大石)「白菜は冬の野菜、暑さには弱い?」

(野嵜社長)「暑さに強い品種はなかなかない」

「高温や乾燥に強い品種を作る…われわれの使命」

主に9月頃に種をまく白菜は、気温が33度を超えると発芽する割合がぐっと下がるそうです。しかし去年は、名古屋でも観測史上最長となる25日連続の猛暑日が観測されるなど、白菜にとっては劣悪な環境に。

(野嵜社長)
「(白菜などの)アブラナ科野菜は非常に熱に弱いので、高温で発芽しなかったり、枯れてしまったりする」

異常気象は大きな壁。今後、野崎採種場が目指すことは…

(野嵜社長)
「農家のためにも高温や乾燥に強い品種を作っていかなくてはならない。われわれの使命」

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